「美白」化粧品の審査はどうなっている？
カネボウ化粧品の美白化粧品のトラブルは多くの女性に衝撃を与えました。しかし、美白化粧品はほかにもいろいろ。「美白」については、どのような審査が行われているのでしょう？
化粧品は、薬事法上、医薬部外品（薬用化粧品）と化粧品に分けられます。メラニン抑制の効能をうたえる化粧品は薬用化粧品で、有効性や安全性が審査され、厚生労働大臣の承認を受けて初めて販売が可能です。
「美白効果」や「ホワイトニング効果」の表現が認められるのは、薬用化粧品なら「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」もしくは「メーキャップ効果で肌を白く見せる」効果があり、それを明記している場合のみとなります。
しかし、一般の化粧品も含め広告では、「美白」の文字があふれ、インターネットなどでは「漂白」という言葉も見かけるほどです。そこで、工業連合会は自主基準を設置。「使えば使うほど肌が白くなるホワイトニング効果」「できてしまったシミ、そばかすの美白に」などの表現は認めていません。
薬用化粧品以外の化粧品でも、美白とはっきりうたってはいませんが、美白成分と同様の働きをするとされる成分が入っているものもあります。こうした化粧品について、厚労省の担当者は「メーカーの責任で販売している」と説明します。
