大人喘息が急増!原因不明の長引くせきが危ない
レントゲンにも映らない原因不明の長引くせき「大人喘息」が増えています。たかが「せき」と放置すれば、呼吸困難となって窒息死する危険もあります。そんな大人喘息を見ていきましょう。『駆け込みドクター!』の「知らないとコワイせきSP」で紹介されていました。
目次
大人喘息は30~40代で発症
喘息は、空気の通り道である気管支が炎症によって狭くなる病気。喘息といえば、小児喘息というイメージがありますが、じつはそれだけではありません。
大人になったから発症する「大人喘息」があるのです。患者数はこの30年間で約3倍にも増加しています。そのうち7割が、じつに大人になってから初めて発症した人なのです。
ほとんどの大人喘息は30~40代で突然、発症します。このため、喘息と診断されずにそのまま放置されることが多いのです。じつは喘息の症状は、専門医でなければなかなか診断できません。
大人喘息を悪化させるもの
風邪と診断されて薬を処方されても、なかなかせきが止まらないときなどは、大人喘息の疑いがあります。とくに「8週間以上せきが続く」「風邪のたびにせきが長引く」「夜中から明け方に激しいせき」など場合は大人喘息の可能性大。専門医の診察を受けましょう。
大人喘息を悪化させるものには気候の変化、辛い食べ物、タバコなどがあります。気候の変化は、湿度や温度、気圧の変化が気管を刺激するからです。
辛い食べ物は、唐辛子などに含まれるカプサイシンが気管を刺激します。タバコの煙に含まれる有害物質が気管を刺激するのは、説明するまでもありません。
大人喘息は自然に治らない
大人喘息の治療は吸入ステロイド薬で行います。口から吸入した薬が気管で直接作用。炎症を抑えて発作をおこりにくくしてくれます。規則正しく継続して使うことで、喘息の症状が少しずつ改善するのです。
大人喘息は、症状があるときだけが喘息ではありません。ふだんから気道がただれて炎症があるのです。小児喘息は自然に治るケースがありますが、大人喘息は自然に治りません。ほとんど一生付き合うものです。
大人喘息は症状の有無に関わらず、吸入薬を継続的に使うことが重要。ステロイドが怖いというイメージだけで途中でやめてしまうのが、もっともよくないパターンなのです。
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