食中毒!レアステーキよりハンバーグが危険
同じ牛肉でも「食中毒」の危険性がより高いメニューは「レアステーキ」と「ハンバーグ」のどちらでしょう? じつはハンバーグのほうが危険なのです。その理由を見ていきましょう。5月17日放送『世界一受けたい授業』の「知らなきゃ怖い!食中毒」で紹介されていました。
食中毒菌は牛肉を切った断面に存在
患者が死に至る危険もあるのが「食中毒菌」。なかでも「O157」は「腸管出血性大腸菌」と呼ばれる細菌群の代表的な細菌です。この菌が付いた食品を食べると、平均4日から8日くらいで発熱や激しい腹痛、水溶性の下痢、血便、吐き気、おう吐などの症状が現れます。
じつは、この食中毒菌の多くは牛肉を切った「断面」に存在しているのです。このためステーキの場合、たいていはカットした面を焼くので菌が死滅することがほとんど。カットした面を「75度以上で1分以上加熱」すれば、菌は死滅してしまうのです。
ところが、ハンバーグで使用するのは「ひき肉」。細かく切断されているため肉の断面が多く、内部まで食中毒菌が混ざってしまいます。このため、ハンバーグにしてしっかり焼いたつもりでも、中が生焼けだったりすると食中毒をおこす危険性が高いのです。
とくに抵抗力の弱い子どもや高齢者は注意が必要。重い症状になりやすく、溶血性尿毒症症候群や脳症などの合併症をおこして死亡する例があるのは、よく知られているところです。
■6月12日放送『ためしてガッテン』
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