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ペットの熱中症…その見分け方と対処方法は?

月刊誌『いぬのきもち』『ねこのきもち』は、毎夏、熱中症対策を特集。編集部に寄せられた読者の声からは、飼い主が思わず油断しがちな場面がわかります。ネコは「留守番中に冷房をつけていたのに、帰宅したらキャットタワーの上でぐったりしていた」「日があたって暑い場所で寝込んで熱中症になった」などの事例があったとか。



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ペットが熱中症になってしまったら

犬は「節電のためと弱冷房にしていたら熱中症になった」「見知らぬ人が来て興奮してほえ続けているうちに熱中症になって死亡した」という事例も。担当者は「涼しいからと全身の毛を短く刈ると、おなかに高温になった地面の熱が直接当たってしまう。こうした落とし穴にも気をつけてほしい」と話します。

万一、ペットが熱中症になってしまったらどうしたらよいのでしょう。熱中症は、高体温と脱水が起きている状態。1つには体温を下げる、2つには水分を飲ませる…がカギになります。

呼吸回数の増加や目の充血がみられたら危険信号。まずは、風通しのよい木陰や冷房が効いた室内などに移動させます。そして、太い動脈に近い首回りや内股に氷やアイスパックをあてたり、水をかけたりして、体温を下げます。ネコが舌を出して「ハァハァ」と呼吸をしているときはかなり深刻なので、すぐに病院に行ったほうがよいでしょう。

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ペットの熱中症による保険請求件数

ペットが水を飲みたがらないときは、ご飯や牛乳、ヨーグルトと混ぜると、飲んでくれることがあります。牛乳などでおなかをこわさないペットの場合には、試してみるとよいでしょう。確実に飲む方法を見つけておけば、いざというときに慌てないですむかもしれません。

東京都世田谷区で、病気や事故にあった動物の救急診療をする「TRVA夜間救急動物医療センター」。夏は、2日に1匹は熱中症の動物が運ばれてきます。多くの場合は犬ですが、ネコの場合もあります。嘔吐や下痢をして「胃腸の調子が悪い」というものから、体温が上がって体内で血を固める機能が働かなくなり、血を吐いて死亡するケースもあります。

ペット保険の「アニコム損害保険」によると、熱中症による保険の請求件数は、真夏だと月に250件前後になるといいます。医療センター院長は「前日まで元気だったペットが、急に悲惨な状況になるのが熱中症。どのペットにでもおこりえる死の病気です」と注意を喚起します。


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ペットが熱中症につながる環境

何より大切なのは、ペットが熱中症につながる環境を作らないこと。犬に欠かせない散歩も、日中は絶対に避けるべきでしょう。呼吸でしか放熱できず、毛をまとい、しかも地面近くにいるため、熱中症になりやすいのです。

できれば早朝の5~6時がおすすめ。日没後の午後8時ごろに散歩する人が多いですが、熱はまだ地面にこもっている時間帯。真夏なら10~11時ごろまで厳しいでしょう。地面に手をあて、熱さを確認する習慣を身につけたいところです。

家にいるときは、冷房をつけましょう。適温の目安は「落ち着いて呼吸ができているかどうか」です。ただし、呼吸の違いにはなかなか気づきにくいもの。ふだんからのペットの呼吸数の把握が大切です。

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