小中高生は運動中の熱中症に要注意!
2013年の夏は、例年より暑くなりそうです。汗をかく機能が未熟な子どもは、大人より熱中症になるリスクが高いといいます。それでは、どのような点に注意すればよいのでしょう?
消防庁によると、6月に熱中症の疑いで救急搬送されたのは約4千人で、2012年の2倍以上。気象庁の予報では、7~9月は沖縄・奄美地方を除いて全国的に平年より気温が高くなりそうで、今後も注意が必要です。
小中高校生は、運動中に熱中症になるケースが多い。日本体育協会によると、部活動を始めたばかりの1年生や、休み明け、合宿の初日などは要注意。体が暑さに慣れていないため、運動量は急に増やすのでなく、少しずつ慣らす必要があります。同協会は「運動中は水分をとりたい時に、とりたいだけとれる環境を作ってほしい」とコメントしています。
専門家は「熱っぽい、食欲がない、おなかの調子が悪いといったときは運動を休ませて」と話します。運動を見守る大人の側からも、声かけが必要だと強調しています。「子どもは、なかなか自分から不調を訴えない。会話がない、笑顔がない、反応がにぶいなどの様子を見せたら気をつけて。『大丈夫?』と聞くと『大丈夫』と答えてしまうので、『どうしたの』と聞いてみてほしい」とのことです。
熱中症を疑う症状が出たら意識があるかを確認して、体を冷やします。病院へ行く場合はスムーズに治療できるよう、具合が悪くなったときの状況を説明できる人が付き添うようにします。病院へ行かずに済んでも当日は運動をさせず、少なくとも翌日まで経過を見たほうがよいでしょう。