薬膳料理は簡単!旬の食材の組合せで健康になる
「薬膳料理」と聞くと、珍しい食材を使った難しいものというイメージがあります。しかし薬膳はバランスよく食べ物を食べること、そして旬の食材を食べることが基本。それを組み立てて作れば、平凡な材料であっても薬膳料理になるのです。8月4放送『主治医が見つかる診療所』の「マネして健康に!名医の健康法」で紹介されていました。
目次
薬膳は食材の薬効を意識して食べること
夏の朝食にオススメなのは「スイカのスムージー」。スイカは夏バテに使う代表的な薬膳食材です。夏が旬のスイカは体の熱を取り、夏バテを予防する働きがあります。旬の食材というのは、その時期に体が必要としているもの。旬の食材をとることを意識するだけで、薬膳の効果が期待できるのです。
また、単体でとってもよいですが、合わせることで相乗効果が出ます。スイカのスムージーに、同じく体の熱を取る働きがある、いまが旬のトマトをたっぷりと追加。さらに効果を高めます。
食材の持っている薬効を、意識的に利用して食べること自体が薬膳。ふだんあるものの働きとは何だろう…と考えるのが薬膳なのです。
夏にオススメの薬膳レシピ
夏の昼食にオススメなのが「カツオと夏野菜のぶっかけうどん」。冷やしうどんにトマトとインゲンをのせ、その上からカツオをたっぷりとのせたスペシャルレシピです。
カツオは炭水化物をすばやくエネルギーに変え、インゲンには疲労回復効果があります。この2つを組み合わせることにより、栄養の補給が効率よくでき、疲労回復効果のあるメニューができ上がるのです。
組み合わせて効果倍増の夏にオススメの薬膳レシピに「シジミと冬瓜の味噌汁」があります。暑くてついビールなどを飲みすぎてしまった翌朝にオススメです。
肝機能を高めるシジミと、利尿作用が高く解毒を促す冬瓜。この2つを組み合わせることで、肝臓の働きを助けて解毒効果の高いメニューになります。
スイカの皮も立派な薬膳食材
薬膳の考えでは、その土地のものを食べることはとても健康によいとされています。たとえば暑い地域で取れるパイナップルには、体の火照りを冷まして消化を助け、食欲不振を防ぐ効果があるのです。つまりその土地で取れる食材は、そこで暮らす人たちの健康によいと考えられます。
たとえば、相模湾のアジに地元・小田原の梅干しの組み合わせた「アジと梅干しの水餃子」。体を温めるアジに、消化を助ける梅干しが加わった、夏にオススメの水餃子です。体を温めて食欲を増す効果があります。
「スイカの皮の煮物」は、スムージーで残ったスイカの皮を昆布だしで煮たものです。ふだんなら捨ててしまうスイカの皮も、薬膳では立派な食材。体の熱を取る働きがあって、夏バテを予防します。赤い実の部分よりも効果が高いのです。
このスイカの皮の煮物は、夜に食べることに意味があります。夏の暑い夜に火照って眠れない人にはとてもよい食べ物だからです。
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