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熱中症を予防!足湯で「汗腺トレーニング」

夏場は高齢者を中心に熱中症患者が数多く出ます。ふだん運動する習慣がない人は「汗腺トレーニング」で暑い夏に備えましょう。汗が出る通り道である「汗腺」の働きを活性化させる訓練を積めば「よい汗」をかけるようになります。



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footbath

体力に問題がない人の場合、ウオーキングより負荷が高いジョギングがオススメです。汗腺を鍛えるには十分に汗をかく必要があるからです。ジョギングをすると、走り出してから数分後には汗をかき始めます。早歩き程度の遅めのスピードでも十分に効果アリ。10分以上続けてしっかり汗をかくようにします。ジョギングやそれと同等の運動を数週間、毎日続けるのがよいでしょう。

ひざなどが悪くジョギングが難しい人は自転車に乗っても汗腺を鍛えられます。ただし、風を受けて体が冷えて汗をかきにくくなるため、汗が出るまで長めに乗るのがコツです。水泳も体が冷えて汗をかきにくい運動。しかし、まったく運動しないよりはるかに効果はあります。効果を補うため、ジョギングより長い時間続けるよう心がけましょう。

けがや体力不足で運動が難しい人には「足湯」がオススメ。バケツに熱めの湯を入れ、ふくらはぎのあたりまでつけます。普通の入浴よりも長い時間続けられるため、しっかり汗をかける利点があるのです。

お湯は「43度」と高めにすると汗が出やすくなりますが、心拍数も上がりやすくなるので注意が必要。高齢者や循環器系の病気を持つ人は38~40度の湯を使いましょう。また、長時間続けすぎると全身の血管が開き、血圧が下がることも…。この状態で急に立ち上がると脳へ送られる血液が不足し、意識を失うこともあるので気をつけてください。

「汗腺トレーニング」は効果が出るまで数週間かかるため、5月までに始めるのが理想的。とはいえ6月から始めても暑さが本格化する夏には間に合います。雨が多い季節に入るので、運動と足湯を組み合わせるとよいでしょう。

トレーニングをする際は水分の補給にも気をつけます。ジョギングなどの運動中に水を飲むのが難しければ、体を動かす前に十分に飲んでおきます。「よい汗」をかいても一定量の塩分が体から失われるため、0.1~0.2%の塩を含む水を飲むのがオススメ。スポーツ飲料などは塩分だけでなく糖分も含むため、運動時のエネルギー補給にも役立ちます。

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