古くは薬として利用されていた「チョコレート」
医学的な効果が認められている食品の1つ「チョコレート」ですが、じつは「薬」として利用されてきたという歴史があったのです。8月13日放送『みんなの家庭の医学』の「本当にカラダに効く食べ物が判明!名医が認めた医食同源スペシャル」で特集していました。
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当時はカカオ豆の種子をすり潰していた
そもそもチョコレートは、古くから薬として珍重されてきました。その歴史は紀元前年2000年のメキシコまでさかのぼります。チョコレートの原型が食べられ始めたのは、当時の王族や貴族たちが疲労を回復するためだったといわれています。
当時のチョコレートは、原材料のカカオ豆の種子をすり潰して、砂糖も何も加えずにそのまま飲む飲み物でした。苦味と脂っこさが強く、けっしておいしいものではなかったといいます。
そんなチョコレートが、現在のおいしい固形のものとなったのは、19世紀のオランダ人・バンホーテンがきっかけ。当時、チョコレートを薬として製造していたバンホーテンは、少しでもおいしく飲めるようにしようと考えました。
焙煎したマメから皮を取り除いてすり潰す
そこで、高品質なカカオ豆だけを選別し、100度以上の高温で炒って香ばしさを引き出し、焙煎したマメから皮を取り除きすり潰しました。こうしてできたのが、チョコレートの大本となる「カカオマス」という原料です。
バンホーテンは、さらにこのカカオマスを「カカオバター」と「ココアパウダー」に分離することに成功。カカオバターはカカオマスや砂糖などを追加し固めることで、苦味を抑えた滑らかな味わいの現在のチョコレートが完成。ココアパウダーはお湯に溶かすことで、チョコレートと同じ健康効果がある現在の「ココア」が誕生したのです。
その後、チョコレートとココアは爆発的に世界へ広がり、本来の薬というよりも、お菓子として親しまれるようになったのでした。
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■8月13日放送『みんなの家庭の医学』
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