おろすことで効能がアップする「大根おろし」
「大根おろしに医者いらず」という言葉があるように「大根おろし」はさまざまな面で体によいとされています。実際、大根に豊富に含まれるビタミンCや消化酵素、辛み成分は加熱すると、大幅に減少してしまうのです。「大根おろし」の効能を見ていきましょう。
目次
大根を効果的に摂るなら加熱せず生で食べる
生の大根には酵素が豊富に含まれています。アミラーゼ(デンプン分解酵素)、プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)、リパーゼ(脂肪分解酵素)などがあり、生食することで消化を助ける力を発揮。酵素は熱に弱く、50℃前後の温度で失活してしまうので、効果的に摂るなら加熱をせず生で食べる必要があります。
揚げ物、青魚などの油っこい食べ物に大根おろしを添えるのも、じつは理にかなった食べ方。さっぱりと食べられるだけでなく酵素パワーで消化を促す効果が得られるのです。
すりおろすと細胞が壊れて酵素が化学反応する
大根をすりおろすことで生まれる辛み成分「イソチオシアネート」も忘れてはいけません。大根のイソチオシアネートは初めから存在しているのではなく、おろしたり切ったりすることで細胞が壊れ、酵素が化学反応をおこして「イソチオシアネート」になります。この化学変化を起こさせるには、すりおろすのが一番よい方法なのです。
「イソチオシアネート」には解毒作用や殺菌作用、抗炎症作用があり、食中毒予防、発がん抑制、血液サラサラ効果で血栓予防、消化促進、抗酸化作用により美肌やアンチエイジングの面でも効果があるとされています。
「イソチオシアネート」を生成する際に必要な酵素もまた熱に弱いため、加熱調理してしまうと生成が阻害されてしまいます。そのため、大根おろしは生食の必要があるのです。加熱しないことで、ビタミンCも失うことなく摂ることができます。
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