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夏バテの予防&治療に漢方薬が効果的!

猛暑が続き「夏バテ」という人も多いこの時期。暑さだけでなく、冷たい飲料の取りすぎや冷房が体調不良を招く場合も少なくありません。夏バテ対策は「暑」をうまくやわらげるとともに、「冷」にも注意したいところ。ときには意識して温かいものを口にするなど「温」がおすすめです。



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「夏バテ」は西洋医学ではとくに定義がなく病気として扱われませんが、漢方では「注夏病(ちゅうかびょう)」と呼ばれる病気の一種です。中国の13世紀の医書では、注夏病に処方される代表的な漢方薬として「清暑益気湯(せいしょえっきとう)」を挙げており、これは現在でもよく使われます。

対象の症状は手足が抜けるようにだるい、体が熱っぽい、胸苦しい、小便が少ない、下痢ぎみ、食欲がない、じわじわといやな汗が出るなど。小便が減るのは水分を失った脱水状態と考えられます。「清暑益気湯」は、予防にも治療にもなるので、いつも夏バテで困っている人などは夏から9月まで服用するのがおすすめです。

暑いとつい冷たい飲料を取りすぎますが、体の熱をさますにはスイカやキュウリ、ナスなど旬の野菜や果物がよいでしょう。また、意識して温かいものをとるようにすることも肝心。麦茶や枇杷茶など温かくても胃腸にやさしく、体をクールダウンするお茶を飲むのがオススメです。

栄養面も注意が必要です。食欲の低下や冷たいものばかり食べることで、ほかの季節より栄養が偏る可能性が高くなります。いつもよりバランスに気を付けた方がよいでしょう。

そうめんなど冷たい麺類ばかりでは炭水化物が多くなります。具やおかずも食べて、不足しがちなたんぱく質、ビタミン、ミネラルをとるよう心がけることが大切。冷たい甘いジュースやアイスを食事の前にとると血糖値が上がり、食欲が低下してしまうので避けましょう。

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