50年前のバナナは味が違う?-ためしてガッテン
じつは現在のバナナと50年前のバナナとでは、まったく味が違っています。バナナの熟成方法が変わったことによって、その糖度に違いがあるのです。50年前のバナナは糖度が高かったものの保存性が悪いものでした。7月23日放送の『ためしてガッテン』では「衝撃!あなたの知らないバナナの世界」特集で紹介されていました。
目次
バナナの熟成方法が50年前と違っている
戦後、庶民には手の届かない憧れの食べ物だったバナナ。かけそば1杯40円だった昭和37年(1962年)当時、バナナはなんと500円の超高級品でした。じつはこの昭和のバナナ、いまとはまったく味が違ったというのです。
三重県伊勢市にあるバナナ問屋は、50年前と同じ方法で熟成させているとか。いったいどのように熟成させているのでしょうか?
まだ青いバナナを地下室に入れたのち、水をまき、ガスコンロで部屋を40℃に暖めているのです。すると、青いバナナのときは5度だった糖度が23.4度まで上昇。バナナの糖度が4倍以上もアップしました。
50年前のバナナは高糖度だが保存性が悪い
じつは温度を上げると、バナナからエチレンというガスが出てきます。エチレンは細胞壁がチョキチョキと切って壊していきます。これがバナナの皮の細胞でおきると色が変わり、実の細胞でおきるとやわらかくなって甘みが増すのです。
現在と50年前とで熟成方法を比較すると、50年前は熟成期間が4日で、その方法はバナナからエチレンを出す手法、糖度は20~23度ですが保存性が悪いものでした。それが現在では熟成期間は変わりませんが、熟成法は室温15℃でエチレンを吹きかける手法、糖度は10~18度ですが保存性がよくなっています。
このように、エチレンを外からかけているため、皮はきれいに色づきますが、実は十分に熟成しないので糖度が上がらないのです。
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