便秘解消に「ダブル発酵」が効果的な理由とは
発酵食品を作り出す菌はさまざま。キムチは乳酸菌で甘酒は麹菌、ビールは酵母菌の力で発酵します。これらの菌を摂ることで腸内環境が改善。便秘解消につながります。そして便秘解消には、とくに「ダブル発酵」が効果的です。『主治医が見つかる診療所』で紹介されていました。
目次
ダブル発酵が便秘解消に効果を発揮
腸を元気にする発酵食品はさまざまな菌を食べるのが効果的。とくに2つの発酵食品を組み合わせて食べるダブル発酵がオススメです。ダブル発酵が便秘解消に効果を発揮します。
たとえば、クリームチーズの西京味噌漬け。味噌に3日ほど漬け込んだチーズを軽くあぶっていただきます。チーズの乳酸菌と味噌の麹菌や酵母菌を一緒に摂れる、まさにダブル発酵の食べ方です。とくに乳酸菌と麹菌や酵母菌は相性が抜群です。
生ハムと漬け物の組み合わせもオススメ。生ハムと聞くと生肉と思いがちですが、発酵させている食品。高温多湿な場所で保管すると肉の表面にカビ菌が付着して、肉全体が発酵してくるのです。その生ハムで漬け物をくるんで食べます。
生ハムはビタミンB群やA群、D群が多いものの、ビタミンCが足りないのが難点。漬物がすっぱいのはビタミンCの味。すなわち、この組み合わせで完全食品になるのです。
便秘解消で免疫や自律神経が正常化
便秘解消に効果のあるダブル発酵は、発酵する善玉菌同士が助け合って「10+10」ではなく「10×10」の効果を発揮してくれるのが最大のメリット。とはいえ、発酵食品は塩気が多い食品も多いもの。塩分が気になります。
しかし、発酵食品は一度にたくさん食べるものではありません。少しずつでよいので、毎日食べることが腸内環境を整えるためには大切なのです。
ダブル発酵の組み合わせは、家にある食材でも組み合わせは無限大。たとえば、納豆に刻んだ漬け物をまぜるだけでOKです。メンマにかつお節をふりかけるだけでもかまいません。
腸は自律神経の中心であるとともに、免疫という生命を維持する根本的な役割でも力を発揮しています。便秘解消で腸が元気になって機能が正常化するということは、免疫や自律神経が正常になるということ。腸は健康の源なのです。
便秘解消のビール酵母でダイエット
「ビール酵母」とは、ビールを製造するとときに発酵させるために使う酵母です。このビール酵母も便秘解消に効果があります。ただし、市販されているビールのほとんどは、発酵が終わったのちにろ過されているため、ビール酵母は含まれていません。
そして、ビール酵母は発酵する段階で麦芽の栄養分を吸収しながら増殖するため、豊富な栄養素を含んでいます。ビタミンはB1、B2、B6、B12など、ミネラルはカルシウム、鉄、カリウム、マグネシウム、ナトリウム、リン、銅、亜鉛、マンガン、セレン、クロムなど。体に必要なものはほとんど含まれています。
ビール酵母はエネルギーはほとんどゼロにもかかわらず、ビールよりも体にいい成分がたくさん入っているのです。とくに、胃腸の調子を整える働きが注目されてきました。それでは、その胃腸薬的なビール酵母がどのようにダイエットに効くのでしょう?
じつは酵母に含まれている「グルカン」や「マンナン」などの多糖体が、水分を吸収して膨らむことで満腹感を得ることができるのです。その結果として、食事の量が抑えられること、そして腸の働きが活発になって便通がよくなることがあいまって、「ビール酵母ダイエット」となるわけです。
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