果物が腐ったようなニオイ「ダイエット臭」
歳をとると気になる「体臭」。体臭といえば、よく耳にするのが「加齢臭」ですが、最近では「メタボ臭」や「ダイエット臭」というものもあるとか。自分では気づきにくい最新のニオイ事情を紹介します。12月1日放送『駆け込みドクター!』の「お医者さんに聞きたい17の事」で紹介されていました。
いわゆる「加齢臭」の原因は「ノネナール」というものです。ノネナールは、皮脂腺から分泌される物質が酸化・分解してできます。このノネナールは若いときにも作られますが、40歳あたりから体の酸化に対する抵抗力が落ちるため、ニオイが強くなるのです。
最近では「メタボ臭」というものもあるとか。これは、加齢にともなって腸内細菌のバランスが崩れ、体臭がキツくなること。メタボの人が出す、加齢臭に似たニオイです。ニオイの元も、加齢臭と同じノネナール。しかしメタボ臭の場合は、脂質の取りすぎなどでニオイが増すものです。
さらには、ダイエットのしすぎ出てくるニオイ「ダイエット臭」もあります。これは急激な食事制限など無理なダイエットをしている人が発するニオイのこと。体の代謝がうまくいかなくなり、血液中のニオイを出す物質が体から出ているのです。果物が腐ったような酸っぱいニオイがしたら、間違えたダイエットをしているかもしれません。
体の機能として、エネルギー源として最初に使われるのが「糖質」です。それを使い切って枯渇していしまうと、今度は蓄積された「脂肪」がエネルギー源となります。それが空腹のまま脂肪ばかりが使われていると「ケトン体」という物質が生成されるのです。これが血中で増加すると、口臭・体臭・尿臭で独特の甘酸っぱいニオイを発するのです。別名「飢餓臭」ということもあります。