ドローイン効果は腹筋インナーマッスルに現れる
「ドローイン」は息を吸ってお腹を大きく引っ込めるエクササイズ。ドローインで鍛えられるのは腹横筋というインナーマッスル。ドローインのダイエット効果は、じつはこのインナーマッスルを鍛えることにあるのです。ドローイン効果のメカニズムを見ていきましょう。
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ドローイン効果はキープ時間に比例
インナーマッスルを鍛えるドローインのやり方は、常にお腹をへこませて呼吸する胸式呼吸に近いでしょう。まずは立った状態で足を骨盤の幅程度に広げ、膝を90度ぐらいに曲げた姿勢をとってください。
背筋を伸ばして胸を張り、息を大きくゆっくり吸い込みます。このときもお腹はへこませたまま。胸を膨らませるようにたくさん息を吸い込みます。そして、息をゆっくり吐きながら、さらにお腹をへこませるのです。
あとはお腹をへこませたまま、浅く長い呼吸を行います。お腹をへこましている時間をまずは10秒になるよう目指しましょう。慣れてきたら、キープする時間を30秒、40秒と徐々に延ばしていきます。ドローイン効果はキープする時間に比例するからです。
ドローイン効果で内臓を正しい位置へ
ドローインで息を吸ってお腹を引っ込めると、インナーマッスルの一つである腹横筋を使います。腹横筋はウエストのくびれを作る筋肉であり、鍛えることでウエストのサイズダウン効果が期待できるのです。
とくにドローイン効果で、腹横筋が加齢によって垂れ下がった内臓群を元の正しい位置に戻してくれます。さらに腹横筋が強化されると、体幹が安定しやすく腰への負担を軽減することも可能。そのため、お腹周りの引き締めだけでなく、腰痛の改善にも効果が期待できるのです。
また、ヨガなどで多用される腹式呼吸よりも、胸式呼吸は交感神経を活性化します。交感神経は血管の収縮などを促すため、ドローインによってより高いエクササイズ効果が期待できるのです。