紫外線対策のやりすぎは大腸がんになる危険性
やりすぎると逆に危ない健康法が「紫外線対策」です。実際、皮膚がん予防や肌の老化防止のために、紫外線を避けている女性はたくさんいます。しかし、あまり紫外線を浴びないと大腸がんになる危険性があるのです。9月12日放送『教訓のススメ』の「やりすぎると逆に危ない健康法」で紹介されていました。
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紫外線にはビタミンDを作り出す役割
紫外線がシミやシワの原因になるのは事実です。しかし、紫外線にはビタミンDを作り出す役割もあります。そして、大腸がんリスクとビタミンDの量には、密接な関係があることがこれまでの研究で報告されているのです。
実際、日照時間の多い地域に住んでいる人と少ない地域に住んでいる人とでは、大腸がんのリスクに差があります。日照時間の多い地域のほうが、大腸がんリスクが低いのです。
そして、日本人の女性でもっとも多いがんは大腸がん。紫外線対策を行っている女性が多いことも、関係しているかもしれません。
紫外線対策による大腸がんリスク
それでは、紫外線対策を行って大腸がんになるリスクと紫外線対策を行って皮膚がんになるリスクとでは、どちらが危険なのでしょう?
これは環境省も発表していることですが、日本は世界でももっとも皮膚がんのリスクが低い国。というのも、日本人は有色人種であるため、紫外線を浴びてメラニン色素ができる、紫外線が侵入するのを防いでくれるからです。
その点から鑑みても、皮膚がんリスクよりは大腸がんリスクのほうが危険ということ。紫外線を浴びない…という健康法のやりすぎには注意したほうがよいでしょう。