ぎっくり腰は原因を突き止めないと再発する
「ぎっくり腰」はいつ襲ってくるかわかりません。くしゃみやものを拾おうとしたときなど、ちょっとしたきっかけで発生します。軽度のぎっくり腰なら2~3日の安静で痛みが治まりますが、それで安心してはいけません。ぎっくり腰は原因を突き止めないと再発するのです。8月17日放送『駆け込みドクター!』の「おさらば腰痛SP」で紹介されていました。
目次
ぎっくり腰のおもなきっかけ3つ
突然、腰に激痛が走り動けなくなる「ぎっくり腰」は不意をつかれて驚く「ぎくり」に由来しています。正式名は「急性腰痛症」です。
ぎっくり腰がおきるのは、腰椎や椎間板になんらかの異常がおきて、それが周りの筋肉や神経の痛みとなって出ているため。そのおもなきっかけは「朝起きたとき急に体を起こす」「くしゃみの反動で腰に強い負荷がかかる」「驚いたときの急な動き」の3つです。
軽度のぎっくり腰なら、2~3日の安静で痛みが治まることがほとんど。しかし、痛みがひいたからといって安心してはいけません。ぎっくり腰を繰り返したり、悪化させることで、急性腰痛から慢性腰痛に移行してしまうことがあるからです。
ぎっくり腰が再発してしまう理由
「ぎっくり腰はクセになる」という言葉がありますが、ぎっくり腰は一時的に痛みがひいたからといって治ったわけではありません。ただ単に痛みがひいただけ。このときに根本的な原因を解決しないで同じ体の使い方をすると、また同じところが痛んで再発しまうのです。
ぎっくり腰から慢性腰痛にならないために根本的な原因を突き止めて、それに応じた再発防止策を心がけることが大切といえます。
じつは、ぎっくり腰は6~8月に一番多いといわれています。これは精神的に開放的になって、意外に無理をして運動する人が多いからとか。また、4月からの新年度で新しい職場での精神的ストレスによって、血行が悪くなるため…という理由もあるといいます。
ぎっくり腰の原因は仙腸関節にある
ぎっくり腰の多くは、急激な荷重とひねりで仙腸関節が固まっておこるものです。仙腸関節とは骨盤にある関節で、背骨につながる仙骨と腰を支える腸骨との間にある溝の部分。上半身と下半身をつなぐ重要なポイントです。
仙腸関節の可動域はほかの関節と比べて極めて狭い一方で、複雑な動きをすることが特徴。この仙腸関節の複雑な動きが荷重やひねりによってロックすると、周囲のじん帯が急激に引っ張られて損傷してしまいます。これがぎっくり腰の正体です。
とはいえ、仙腸関節の複雑な動きを再生する治療には繊細な感覚が求めらます。自分でセルフケアするにはハードルが高いといえます。ぎっくり腰は専門家にしっかり診てもらうようにしましょう。
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