睡眠の質は就寝3時間以内のノンレム睡眠で決まる
人間は睡眠中、ノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返しています。そして、睡眠の質を決めるのは就寝3時間以内におこるノンレム睡眠がしっかりとれるかどうか。睡眠の質が悪いと脳や体の修復が不十分になり、体にさまざまな支障をきたします。そのメカニズムを詳しく見ていきましょう。8月3日放送『駆け込みドクター!』の「快眠術で健康になる」で紹介されていました。
目次
ノンレム睡眠が脳や体を修復する
人は睡眠中、浅い眠りと深い眠りを交互に繰り返しています。浅い眠りはレム睡眠。体は休んでいますが、脳は起きているときとほぼ同じ活動している状態です。夢を見るのはレム睡眠のときのほうが多いといわれます。
ちなみに「レム」とは「Rapid Eye Movement」の頭文字である「REM」。急速な眼球運動という意味です。レム睡眠中は、眠っていてもじつは目玉がキョロキョロと動いています。
深い眠りはノンレム睡眠。脳が唯一、休めるときです。このとき免疫力を高めたり、傷ついた細胞の修復などを行っています。ノンレム睡眠は、寝てから3時間に多く出るもの。そのあいだに体を修復したり、脳を修復したりしています。
睡眠の質はノンレム睡眠で決まる
後半の睡眠は、レム睡眠で夢を見る浅い眠りです。ここでは、ストレスなどおもに心のメンテナンスを行っているのです。このように、レム睡眠が「心」、ノンレム睡眠が「脳」と「体」のメンテナンスを行っています。それぞれ役割が違っているのです。
そして「睡眠の質」は、深い眠りをとれるかとれないかにかかわってきます。つまり、寝入りから3時間以内におこるノンレム睡眠がしっかりとれているかが重要なのです。
しかし、睡眠の質が悪いと深いノンレム睡眠がとれません。すると、脳や体の修復が不十分になり、体にさまざまな支障をきたします。重要なのは「睡眠の質」なのです。
ノンレム睡眠は体温を上げてから寝る
基本的に、起きているときは体は壊れていくもの。それを睡眠中に修復しているのです。しっかり眠れていないと、体が再生されていないことになります。
なお、長寿につながる睡眠時間は「7時間」。睡眠時間が7時間の人の死亡率が一番低いのです。寝不足や寝すぎはNGで、4時間睡眠の人は7時間睡眠の人と比べて死亡率が「1.6倍」に…。10時間睡眠の人は「1.7~1.9倍」にもなってしまうのです。
睡眠前の入浴・軽い運動・足ツボは血行がよくなり、睡眠の質がよくなります。体温を上げてから寝るのが、ノンレム睡眠をとりやすくするコツです。
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