危険なアナフィラキシー!正しい蜂の対処法
山や海などの行楽で屋外での活動が増える夏休みシーズン。そんなとき、蜂に遭遇したらどう対処するべきかご存じですか? 刺されると激しいアレルギー反応「アナフィラキシー」をおこす危険があることもよく知られています。じつは国内でも蜂のアナフィラキシーが原因で、年に約20人が亡くなっているのです。
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体勢を低くして蜂が通り過ぎるのを待つ
まずは刺されないために、服装が大切です。山や林では蜂が近づいてきたり攻撃してきたりする、花柄や黒い服は避けるようにしましょう。香水や整髪料なども控えたほうが賢明です。
蜂に遭遇したら、ひたすら「低姿勢」が肝心です。文字どおり体勢を低くして、蜂が通り過ぎるのを待ちましょう。
近づいてきても、手やタオルなどで振り払ってはいけません。蜂に対する攻撃と見なされて、猛然とどこまでも追いかけてくるでしょう。もしハチが体に止まっても、じっとして飛び去るのを待ちます。
アナフィラキシーが怖ければエピペンを携帯
一度蜂に刺された人の2割は抗体ができ、また刺されるとショックをおこす危険が高まります。製薬大手ファイザーが行った「蜂に刺されたことがある500人へのネット調査」では、6割近くはこうした事実を知りませんでした。短期間に2回蜂に刺されると、アナフィラキシーをおこしやすくなります。
蜂に刺されたら「アンモニア水を塗ればいい」と考える人も多いようですが、じつはこれまったく効果がありません。刺された場所を冷やしたり、水で洗ったりするのが正しい対処方法です。蜂に刺されたら直ちに最寄りの医療機関を受診して医師による適切な治療を受けてください。
心配なら「アナフィラキシー」がおきたときに使う注射薬「エピペン」の携帯するのもよいでしょう。また、医療機関で抗体検査を受ければ、蜂に刺されたときの危険度をあらかじめ知ることも可能です。
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