体脂肪を減らす「体重方程式」17キロ減を達成
「体脂肪を減らす」と一口にいっても、実際の体脂肪率は人それぞれで違っています。本来なら「体脂肪率に合わせて落とす方法」があってもよいはず。じつは、それが「体重方程式」という画期的なカロリー制限法です。しかも、月に1~2回はたくさん食べてもいい日があるといいます。さっそく具体的な方法を見ていきましょう。
目次
体脂肪率と体重から減らすカロリーを算出
体重方程式は「毎日の食事からどれだけ減らすか」でカロリー制限します。カロリーを足し算するのではなく、ふだんの食事から引き算するという逆転の発想です。体重方程式ならこれまでの食事の中から、いくつかのおかずやご飯を低いカロリーのものに置き換えればよいのです。
しかも、その計算の元になるのが「体重」と「体脂肪率」です。すなわち、その人の体脂肪率に合わせて減らすべきカロリーが計算されるのです。実際の計算式は次のとおり。これで1日に減らすカロリーが計算できるのです。
■1日に減らすカロリー「体重方程式」
【女性】
(体脂肪率-20)÷60×30×体重
【男性】
(体脂肪率-10)÷70×30×体重
体脂肪率30%で体重が58kgの女性なら「(30-20)÷60×30×58」となり、1日に減らすカロリーは「290kcal」です。毎日食べている3食の食事から、1日で合計で290kcal減らすようにします。おかずを1品減らしたり、カロリーの低いものに変更したりすればよいわけです。
体重方程式で68キロから17キロ減を達成した
体重方程式には、長く継続しやすいボーナスがあります。それは月に1~2回はたくさん食べても大丈夫な日があるのです。月に2回ほどふだんの食事より1,000kcal多く摂取したとしても、1日あたりで計算するとわずか70kcalにすぎません。体重方程式によるカロリーは厳しめに設定してあるため、このような余裕を持つことができるのです。
この体重方程式の生みの親である大阪中央病院の乾哲也医師は、その画期的なカロリー制限法で多くの成果を挙げています。そもそも乾医師は28年前には68キロあった体重を、この方法によって現在は51キロまでダイエット。なんと「17キロ減」を達成しているのです。