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1週間で死に至る危険「急性肺炎」の症状とは

「肺」の病気の代表的なものといえば日本人の死因の第3位にもなる「肺炎」ですが、じつは近年、新しいタイプの肺炎が増加しています。それが年齢や性別を問わず、最悪の場合は1週間で死に至る危険のある「急性肺炎」です。2月24日放送『主治医が見つかる診療所』の「死亡原因第3位 肺炎の早期発見法」で紹介されていました。



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1週間で死に至る危険「急性肺炎」の症状とは


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前日のレントゲンでも肺には異常なし

お笑いコンビ「TKO」の木本武宏さんは1971年生まれ。木本さんは命に関わる壮絶な体験をしました。その「肺炎」が発症したのは2012年6月。最初は風邪と思っていて、それが肺炎だとは夢にも思わなかったと振り返ります。

木本さんの体に異変がおきたのは、梅雨時の6月初めごろ。発症する2~3週間は仕事で睡眠不足でした。仕事が終わって打ち上げをしていたら突然、強い寒気と関節痛を感じたといいます。

打ち上げを切り上げて帰宅した翌日、熱が39度を超えていました。すぐに近くの診療所で診てもらうと「風邪」という診断。その後、いったんは熱が下がるものの夕方には再び上昇、翌朝はまた39度の熱です。38~39度を行ったり来たり…決まって朝と夕方に高くなります。そんな発熱が3日間続きました。

ところが、せきや鼻水、のどの痛みなどの症状はまったくナシ。さらに熱があっても食欲はふだんどおりでした。とはいえ4日目の朝も熱があるため、再び近くの診療所へ。レントゲンを撮っても、肺にはとくに異常ありません。


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アレルギー性の急性肺炎を発症

しかしその夜、体に異常が現れます。何の前触れもなく、体に「違和感」を感じ始めたのです。寝返りを打っても、しっくりする位置が見つかりません。それは、よく考えると息がしやすい体勢を探していることに気づきます。そのとき、自分が「胸が苦しい」ということに気づいたのです。

その瞬間から、息が「ハァハァハァ」と右肩上がりで苦しくなります。だんだん呼吸が浅くなってきたので、近くの救急病院へ。そして、木本さんのレントゲン写真を見た医師が「ダメだ、真っ白だ」といったのです。朝に見たレントゲン写真とはまったく違って「両肺とも真っ白」になっていました。

精密検査の結果、医師から告げられた病名は「急性好酸球性肺炎」。それはアレルギー性の急性肺炎です。何らかの原因でアレルギー物質を吸い込んでしまい、肺の中でアレルギー反応がおこって突然、肺炎をおこすのです。

異変を感じてから診断までは1時間半ほど。早期に発見することができました。医師からは「2~3日遅れたら命の危険があった」といわれたとか。すぐに治療が開始され、幸いにも体調は回復。九死に一生を得たのです。

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