健康生活の知恵袋
巷で話題の健康情報を紹介しています。

チーズは「虫歯予防」になるって知ってた?

発酵食品として、腸にも効果的に働くことがわかってきた「チーズ」。そんなチーズ、日本ではあまり知られていませんが、じつは「虫歯予防」になるのをご存じですか? 3月17日放送『主治医が見つかる診療所』の「腸SP~発酵食品で免疫UP&健康長寿になろう」で紹介されていました。



スポンサーリンク
チーズは「虫歯予防」になるって知ってた?


スポンサーリンク

虫歯菌の酸をチーズが中和する

このチーズの虫歯予防効果、かのWHO(世界保健機構)も認めているとか。WHOによると虫歯予防の科学的根拠レベルは、3位が「キシリトール」「牛乳」「食物繊維」、2位が「ノンシュガーガム」と「硬質チーズ」、そして1位が「フッ素コート」なのです。

これは、虫歯菌の酸をチーズが中和したり、虫歯菌が溶かした歯の表面をチーズが補うため。WHOは「ゴーダ」や「チェダー」「パルミジャーノ」といった「硬質チーズ」に、虫歯予防の効果があることを認めているのです。


スポンサーリンク

実験でもチーズが虫歯予防に効果アリ

実際、アメリカの研究では12~15歳の68人の子どもに洗口液の後に「チェダーチーズ」「無糖ヨーグルト」「牛乳」をそれぞれ摂取させる実験を行っています。

10~30分後にそれぞれの歯垢のpHレベルを測定した結果、チーズを食べたグループでは急速にpHレベルが上がって口内がより適切なpH値に変化していったのです。なお、ヨーグルトと牛乳を摂取したグループは時間が経過しても変わりませんでした。

研究グループはこの結果について、チーズが唾液の生成を促してくれるとともに、チーズに含まれる化学成分が歯のエナメル質を酸から守ってくれるためと結論付けています。


スポンサーリンク

虫歯が多い人はがんのリスクが低い

虫歯の多い人は、一部の頭頸部がんのリスクが低いことが判明しました。虫歯により産生される乳酸が、がん細胞に対する防護効果を有する可能性があるといいます。

今回の研究では、頭頸部がん患者399人と、がんのない211人を比較。その結果、虫歯がもっとも多かったグループは頭頸部がんである率がもっとも低いことが判明。虫歯の多かったグループは、性別/婚姻状態/喫煙/飲酒などの因子を考慮しても、リスクが32%も低かったのです。

研究を発表したアメリカのニューヨーク州立大学は「虫歯は歯周病とともに口腔内の不健康の徴候であると考えられていたので、今回の知見は予想外だった」とコメント。しかし、がん予防のために虫歯を作るべきというわけではありません。「抗菌製品の過剰な使用や喫煙など、細菌の正常な生態系バランスを変える行為は避けるべき。健康的な食事をし、歯磨きやフロスにより口腔衛生を良好に保つべきである」と注意を促しています。

??????


スポンサーリンク

虫歯や歯科疾患自体にはリスクあり

虫歯は「連鎖球菌類」「乳酸桿菌類」「放線菌類」「ビフィズス菌」などの細菌により産生される乳酸が原因で生じるもの。これらの細菌は食物の消化のほか、局所粘膜、全身の免疫で重要な役割を担っており、減少すると慢性炎症性疾患、アレルギー、肥満、がんなどを引き起こします。これらの細菌が一部の頭頸部がんを予防する鍵となる可能性があるわけです。

ある専門家は「今回の研究は規模が小さく、その時点での虫歯にしか焦点を当てていない」などの欠点があると指摘。「歯の喪失は幼少期はおもに虫歯と外傷に起因し、成人期は歯周病に起因する。今回の研究ではこの点が調べられていない」と分析し、仮に虫歯とがんリスクに関連があるとしても、虫歯や歯科疾患自体にもリスクがあると述べています。

一方、別の専門家は「今回の知見が裏付けられれば頭頸部がんの予防や治療の新たな方法につながる可能性がある」と期待を示しています。


スポンサーリンク

虫歯の予防にだ液分泌マッサージ

ふだん意識することのない「だ液」ですが、その量が少ないと口内の細菌が増えて、虫歯や歯周病のリスクが高まります。そのためにも1日1回の「だ液分泌マッサージ」が欠かせません。さらにこのマッサージ、アンチエイジングの効果も期待できるのです。2月16日『駆け込みドクター!』の「歯の三大トラブル徹底検査SP」で紹介されていました。

だ液にはさまざまな働きがあります。本来、人間の口の中は中性に保たれているもの。食事などで酸性に傾きますが、これを元どおりの中性に戻す役割を担っているのが「だ液」なのです。

たとえば、pH値が「2.0」以下というヤケドするほどの値でも、それを中性に戻すために必要なだ液の量はわずか「5cc」。しかし、水で中性に戻そうとすると、必要な量は「5リットル」にもなるのです。だ液の「1,000倍」にもなります。

anti


スポンサーリンク

虫歯予防に1日1分ほどマッサージ

だ液にはさまざまな成分が含まれていて、「消化作用」「ミネラルの補給」「洗浄」「抗菌」など、口内だけでなく体全体の健康に深い関わりを持っています。胃酸が食道へ逆流して食道粘膜が炎症をおこす「逆流性食道炎」なども、だ液がたくさん出ていると症状を和らげるのです。逆に、タバコなどでだ液の量が減ってしまうと、症状がきつく出てしまいます。

虫歯予防にだ液を分泌させるなら、頬にある「耳下腺」とあごにある「舌下腺」をマッサージしましょう。1日1分ほどマッサージするだけで効果があるはずです。そして、この「だ液分泌マッサージ」はアンチエイジングの効果も期待できます。

とういのも、唾液腺から分泌される「パロチン」という成分が、アンチエイジング効果があるホルモンとして注目されているため。成長ホルモンの一種であるパロチンは、筋肉や骨、内臓などの成長促進に関わっているため、老化を防ぐ可能性がると期待されているのです。

■「歯」おすすめ記事
舌に歯型があると危険!肩こり新原因「TCH」
放置は危険!「歯ぎしり」がおこす健康被害
1日で治療完了「デジタル歯科」しかも割安
差し歯が半額以下に!即日装着できる新素材
「お風呂で歯みがき」で赤ちゃん肌が復活!
1回30分かける歯磨きで免疫力がアップする

■「発酵食品」おすすめ記事
腸内環境を若返らせる発酵食品の食べ方とは
3つの発酵食品で腸を若く保つ奥薗壽子レシピ
青森県民は便秘知らず!秘密は「発酵漬け物」

この記事をシェアする


あわせて読みたい記事