「ストレートネック」のチェック&改善法!
スマホなどを前傾姿勢で使用していると、重い頭を長時間、首が支えることになります。これが原因で骨が変形してしまう病気が「ストレートネック」です。ストレートネックのチェック方法とそれを改善するストレッチを紹介しましょう。3月2日放送『駆け込みドクター!』の「肩こり解消法を大公開SP」で紹介されていました。
目次
ストレートネックをチェックする方法
正常な首の骨は、横から見ると後方から前方にカーブを描いて、しなるように首を支えています。しかし、前傾姿勢が長く続くと首の骨がまっすぐに変形し、戻らなくなってしまうのです。
「ストレートネック」になると、こりのほかにも頭痛や吐き気、めまい、動悸、手のしびれなどさまざまな症状が現れます。首の中というのは大切な血管や神経が通っている場所。自律神経に影響が出るなど、首や肩のこり以外の症状が出てしまうのです。
連続1時間以上、スマートフォンを操作している人は危ないといえるでしょう。そんな「ストレートネック」になっているかどうかを、簡単にチェックする方法があります。壁の前に立って、かかと・肩・後頭部を壁に付けます。そして、あごを引いて正面を見るのです。
この状態で苦しい人は「ストレートネック」の可能性があります。そして、予防や改善には首だけではなく、背骨全体を正さなければなりません。「ストレートネック」は、単に首だけの問題ではないのです。
ストレートネックを解消するストレッチ
そこで「ストレートネック解消ストレッチ」を紹介しましょう。まず骨盤の動きの練習から。骨盤をしっかり立ててイスに座ります。この状態から、ゆっくり息を吐きながら骨盤を後ろに倒し、またゆっくり元の位置に戻すのです。この動きができるようになったら、頭とひじを連動させて動かします。
【ストレートネックを解消するストレッチ】
- 腕を腰に当て骨盤を立てて座る
- 息を吐きながら骨盤を後ろに倒す
- 同時にひじと頭を前に出すようにする
- 息を吸いながら骨盤とひじと頭を元の位置に
- さらに肩甲骨をくっ付けるようにひじを後ろに開く
ポイントは、最初の位置では背中をまっすぐに伸ばすこと。また、骨盤を倒すときには、お腹を丸めるイメージを持つことです。このストレッチを5回を1セットとして、朝昼晩に行ってください。
ストレートネック解消ストレッチ体操
うつむく姿勢が多いストレートネックの人に限らず、現代人は顔を上げて真上を見る体勢をとることがほとんどありません。このため、首の骨や筋肉が凝り固まってしまっている人が多いはず。試しに顔を上げる、首の骨や筋肉が悲鳴を上げるでしょう。
そこで、首も含めたストレートネック解消のストレッチ体操も紹介します。このストレッチ体操は、縮んだ肋骨を広げて巻いた肩を開くとともに、首を上に向くストレッチをすべて同時に行うものです。
まずは両手を後ろに組みます。息を吐きながら上体をそらしすと同時に、組んだ両腕を上へ持ち上げてください。その状態のまま10秒キープします。呼吸はゆっくりと続けてください。そして、ゆっくりと戻して手をほどきます。
このストレッチ体操は、パソコンやスマホなどを長い時間使ったあとなどに行ってください。3セット行うと、しっかりストレッチできるでしょう。
ストレートネックの簡単ストレッチ
ストレートネックを解消する簡単なストレッチも紹介しておきましょう。やり方は、首の後ろにある2本の脊柱起立筋のもっとも痛むところを人差し指で軽くタッチ。中指を使ってもかまいません。
この状態で、2秒かけて痛みを感じない範囲で首を後ろに反らし、2秒かけて元に戻してから指を離すのです。これを10回繰り返してください。続いて、もっとも痛むところの上下のポイントも同様に行います。
続けて、もっとも痛むところを人差し指でタッチしたら、今度は痛みを感じない範囲で斜め後ろに反らしてください。右側の筋肉であれば右斜め後ろ、左側であれば左斜め後ろです。これも2秒かけて反らして、2秒かけて戻したら指を離します。もっとも痛むところの上下も同様に行ってください。
朝・昼・晩の1日3セット行うのが目安。痛むところが複数ある場合は、それぞれの部位でこのストレッチを行ってください。
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