「ちゃんぽん」は悪酔い…に医学的根拠ナシ
日本酒とウイスキーなど、複数の種類をお酒を飲むことを「ちゃんぽん」するといいますが、昔から「ちゃんぽんすると悪酔いする」というのが通説。実際に二日酔いになった人も多いでしょう。しかし、そこには何の医学的根拠もなかったのです。1月5日放送『駆け込みドクター!』の「お医者さんに聞きたい40の事SP」で紹介されていました。
たとえば、日本酒「1」とウイスキー「1」を飲んだとすると、医学的には「2」しか酔いません。それが「5」や「10」になるのは、ありえないことです。結局は、ちゃんぽんすることによって、結果的に量が多くなっていることが、悪酔いの原因と考えられます。
それでは「二日酔いしない方法」はないのでしょうか? 医学的には2つほど効果があるといわれるものがあります。
1つは「お酒を飲んだ翌日にハチミツをなめる」というもの。アメリカの頭痛財団が、二日酔いによる頭痛はハチミツをなめるのがよいと発表しています。その報告によると、ハチミツには希少な果糖の一種がアルコールの分解を促進する作用があるというのです。
もう1つは「トマトジュース」が、アルコールの分解を助けてくれるという報告が出ています。ちなみに「しじみ汁」が二日酔いに効くというのは、まったく根拠がありません。実際、江戸時代からそのようにいわれていますが、そこに医学的根拠はないのです。