寝言が異常行動に発展「レム睡眠行動障害」
自分ではなかなか気づかない「寝言」。じつは寝言をハッキリという人は「レム睡眠行動障害」という立派な病気。もしかしたら体に異常があるかもしれません。1月5日放送『駆け込みドクター!』の「お医者さんに聞きたい40の事SP」で紹介されていました。
そもそも寝言は「レム睡眠」と呼ばれる眠りが浅いときに発することが多いものです。レム睡眠のとき、体はスイッチオフの状態。しかし、何らかの原因によりオンになり、ハッキリとした寝言や異常行動をおこすことがあります。これが「レム睡眠行動障害」です。
原因は「アルコールの過剰摂取」や「睡眠不足」「ストレス」など。さらには、脳腫瘍など頭部に炎症がある場合もあります。レム睡眠行動障害は、夢で見ている内容と同じ行動を現実世界でも行ってしまうため、壁を叩いて怪我をしたり、隣で寝ている人を殴ってしまうこともあるのです。
実際にあったケースでは、深夜に妻が目を覚まして台所に行くと、夫が眠ったまま食事をしていたといいます。さらに、熟睡中に突然、夫に殴られた妻もいました。夫婦不仲の原因にもなったといいます。
このレム睡眠行動障害、寝言から徐々に異常行動に発展していくのが通例。50歳以上の男性に多いといわれています。ハッキリした寝言をいう場合は、とくに注意が必要です。
対処法は、ストレスがかからない生活を心がけること。また、眠る2時間ほど前に38~40度のぬるめのお風呂にゆっくり浸かるなど、安眠を得る努力をしましょう。