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新事実!「脂肪」は善玉ホルモンを分泌する

何かと悪者扱いされる「脂肪」ですが、最近の研究では「脂肪は臓器の1つである」と考えられています。それは「アディポネクチン」という善玉ホルモンを分泌するからです。そして、ある基準を境にしてこの臓器は体に悪影響を及ぼし始めます。そのメカニズムを見てみましょう。2月4日放送『みんなの家庭の医学』の「老けない身体を作る新事実SP」で紹介されていました。



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新事実!「脂肪」は善玉ホルモンを分泌する


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脂肪はアディポネクチンを分泌する臓器

じつは脂肪には毛細血管が張り巡らされていて、「脂肪細胞」はその毛細血管を通じて全身の血管に善玉ホルモンを送っているのです。このため、ホルモンを分泌するという点では「甲状腺」や「すい臓」「卵巣」などと同様、立派な臓器と考えられるようになっています。

脂肪細胞はそのサイズが適度な大きさであれば、血管を若く保つ善玉ホルモン「アディポネクチン」を分泌します。ところが、食べ過ぎなどにより血液中の中性脂肪が増えてしまうと、それが脂肪細胞に溜め込まれることに…。脂肪細胞が肥大化してしまい、一種の炎症をおこした状態になるのです。

こうなると、それまで出ていたアディポネクチンの量が激減。その代わりに「炎症性サイトカイン」と呼ばれる、炎症を引き起こす悪玉ホルモンがたくさん分泌されるようになってしまうのです。


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アディポネクチンは腹囲85cm以上で激減

この悪玉ホルモンが出るとインスリンの働きが悪くなり、糖尿病になりやすくなります。また、血管に炎症をおこして動脈硬化を引き起こし、血管をボロボロにしてしまうのです。

それでは「善玉ホルモン」の分泌が「悪玉ホルモン」の分泌に代わってしまう、境目というのはどれくらいなのでしょう。

その目安は、へそのラインで測定する「腹囲」でわかります。それはまさに「メタボ」の基準と同じ。男性の場合は腹囲「85cm以上」が要注意です。女性の場合、アディポネクチンには影響しない皮下脂肪が男性より多いため、5cmを足した「90cm以上」が注意の目安になります。

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