愕然!脳の神経細胞は1歳をピークに減少!!
「赤ちゃんの脳」の神経細胞は、生後1年間で爆発的に増え続けます。そして、神経細胞が手を取り合い、お互いにつながり合うことで、脳内に複雑な回路を作り出すのです。2月12日放送『最新脳科学ミステリー“人間とはなんだ…!?”』で紹介されていました。
そのスピードは「1秒間に約200万個」がつながっていく速さ。どんどんつながり合います。そして、生きるために必要な情報伝達のネットワーク、つまり「回路」を作っていくのです。
この回路で情報を伝達し合うとき、脳の中はさながら電気回路のような状態。何かを考えたり驚いたり、外からの刺激に対してまるで電気を走らせているかのように情報が伝わっていきます。
しかし、神経細胞がつながりを増やすのは「1歳」まで。そこからは減っていくのです。じつはここに「成長の大切な仕組み」が隠されていました。うまく働かないようなところが、どんどん整理されてなくなっていきます。いいものだけが残っていくシステムなのです。
赤ちゃんのときはとにかくたくさんの回路を作り、あとから必要のないものを減らすというシステム。この過剰生産された脳の配線は、途中で増やすよりも周囲の状況の変化に敏感に対応できるのです。
つながりを整理しながら成長する脳、この発達に欠かせないものがあるといいます。それが「愛情」。愛情がいい脳を育てるのです。母親とのコミュニケーションが、脳の発達にはじつはものすごく大切。赤ちゃんの脳を刺激する光や音、最新の研究ではとりわけ「周囲からの愛情」が脳を育てていることがわかりました。
脳はつまるところ「細胞」でできているもの。細胞というのは、外からの刺激に反応しやすいのです。すなわち、環境によって子どもは、いくらでも変わりうるということ。みんなに愛されていることが、子どもを非常に安心させ、それが脳の発達に非常に大きな役割を果たしていることは、いろいろな実験によってわかってきました。