女性の6割が鉄欠乏性貧血…その原因とは?
「血は口ほどにものをいう」ともいわれるように、血液を調べればいろいろな病気の兆候がわかるとか。なかでも女性の血液を調べて多いのが「鉄欠乏性貧血」です。3歳と5歳の2人のお子さんのお母さんでもある1976年生まれの坂下千里子さんの血液検査の結果から、その発症原因を見てみましょう。12月9日放送『主治医が見つかる診療所』の「芸能人血液ドックスペシャル第4弾」で紹介されていました。
目次
鉄分が足りないためにモグロビンが不十分
「ヘモグロビン」は酸素を体の隅々に運ぶ、いわば酸素の運搬役。このため、ヘモグロビンの量が少なくなると、体が酸素不足に陥り、さまざまな障害が引き起こされます。その基準値は「12.0g/dl」以上ですが、坂下さんの場合は「10.5g/dl」と下回っていました。
体内の鉄分量を表す「血清鉄」について、女性の平均値は「40mmg/dl」以上ですが、坂下さんの検査結果は「18mmg/dl」と半分以下。これでは完全に鉄不足です。体の中の鉄分はヘモグロビンを作る大切な材料。つまり、坂下さんの血液は、鉄分が足りないために、ヘモグロビンが十分に作られていない状態です。
鉄欠乏性貧血になる3つの原因とは?
こうして診断された病名が「鉄欠乏性貧血」。その名のとおり鉄分の不足によっておこる貧血のことです。鉄欠乏の潜在的な患者数は、日本の女性の約6割にも上るといわれています。ひどくなると、少し動いただけでも息切れになったり、なかなか疲れがとれなくなったり…。
「鉄欠乏性貧血」の原因には3つあります。1つは「栄養不足」で、食べる量が少ないから鉄分が少ないという場合です。2つめは「生理の量が多い」、3つめは胃潰瘍や大腸ポリープなど胃や腸から出血している場合です。
坂下さんの原因は2番目と考えられます。婦人科の検診を受けて、ただ生理の量が多いだけなのか、子宮筋腫や子宮内膜症などの病気があって多いのかを調べなければなりません。
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