耳鼻科医は怖くてやらない!?耳かきは危ない
「耳かき」は危険です。じつは、耳掃除をした際の小さなカスは外に取り出されずに奥に入っていきます。この耳アカが溜まって耳穴をふさいでしまうのです。この状態を「耳垢栓塞」といいます。ふさがると、難聴やかゆみ、めまいなどをひきおこしてしまいます。12月1日放送『駆け込みドクター!』の「お医者さんに聞きたい17の事」で紹介されていました。
じつは耳アカには立派な役目があるのです。それは耳の中の「殺菌」「保護」です。耳かきはせいぜい月に1回が目安。耳アカには「静菌作用」といって、菌の繁殖を防ぐ作用があります。
耳アカ自体は自然に出てくるものなので、無理に耳かきをするとかえって奥へ押し込むことになってしまうのです。じつは耳かき、耳鼻科医はほとんどやっていません。
なお「耳かきをするとせきが出る」という人がいますが、これは鼓膜の手前の外耳道深部の後ろに広がる脳神経のひとつ「迷走神経」を刺激してしまうため。脳にせきをするという誤った信号が届いているのです。
このため、耳かきであまり奥を掃除するのは避けたほうがよいでしょう。耳かき中に突然せき込んで、耳を傷つけたという症例もあるのです。
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