毎日5千個のがん細胞が体内では作られる!?
日本人の死亡理由の第1位は「悪性新生物」、すなわち「がん」のことです。そんな「がん」ですが、じつは私たちの体の中では毎日およそ5千個のがん細胞ができているのを知っていましたか? 10月27日放送『ウソみたいなホントの話』で紹介していました。
人間の体は、毎日およそ約1兆個の細胞が生まれ変わっています。そのなかには、出来損ないの細胞に生まれ変わる場合も…。それが細胞のミスコピー、すなわちがん化した細胞です。その数はおよそ5千個にも上ります。
つまり、私たち人類の体は、365日毎日生まれるおよそ5千個のがん細胞によって、常にがんの危険に脅かされているのです。しかし、いったいなぜ私たち全員ががんにならないのでしょうか?
それは「ナチュラルキラー細胞(NK細胞)」が守ってくれているからです。私たちの体は「免疫機能」が、出てくるがん細胞を見張っています。その免疫機能の中心になっているのがNK細胞なのです。NK細胞というのは、免疫の戦闘部隊。これが活発に働いていると、がん細胞をやっつけられるのです。
NK細胞は常に体内をパトロールしています。悪者であるがん細胞を見つけると、即座にやっつけてくれる免疫の要なのです。実際に顕微鏡でも、NK細胞ががん細胞を退治している様子を見ることができます。
さらにNK細胞は、がん細胞のみならずインフルエンザなどのウイルスもやっつけてくれます。NK細胞が働くことで、私たちは健康的な毎日を送ることができるのです。