熱中症対策でのどが渇く前に水を飲む理由
熱中症対策で「こまめに水分をとる」ことはよく知られています。そのメカニズムについて、8月7日放送の『ホンマでっかTV』で紹介されていました。
ずーっと暑いときはのどが渇いたら水を飲む…ではダメ。のどが渇くということは、水分が足りなくなって感じるもの。ところが、夏の暑いときはのどが渇くころには水分が足りない状態で、熱中症にやられてしまっていることもあるのです。
熱中症対策で「こまめに水分をとるように」というのはこのため。のどが渇く前に汗を出して体を冷やす必要があるからこそ、水を飲まなければならないのです。
なお、35度以上になると、体から熱を放出する手段がなくなります。この場合は、運動をせずに活発な活動を控えることでしか熱中症対策はできません。たとえばネコなどは、動かないことによって体内の温度が上がらないようにしています。
35度を超えて扇風機をかけると、じつは熱中症になりやすくなってしまいます。この気温になると、熱風を送り込むだけとなり、余計に体を熱くさせることに…。熱中症を誘発してしまうわけです。とくに乳幼児は体温調節が苦手なため、とくに注意が必要。場合によっては死に至る可能性もあるのです。
余談ですが、夏の暑いときは人間は自己中心的になりやすいといいます。冷えてこないと協調的にならない…という論文があるのです。「頭を冷やす」などの表現と近いかもしれません。
生物学的には、夏は気温によって血液の温度が上がってしまうことにより、その血流が脳へ影響して抑制がきかなくなるのだとか。このため、冷たいものを飲むと自己中心的な考えが抑えられるわけです。その意味では、飲み物だけでなく、お部屋の温度などで調整することも可能です。
■8月7日放送『ホンマでっかTV』
【夏休みの得する過ごし方】
日本人の汗腺は熱中症に対応できていない!
気温26度以下なら熱中症対策は必要ない!