高速道路は周回走行で何周しても料金は同じか?
日本の高速道路ネットワークは全国に拡がり、場所によっては同じ路線を周回走行で何周もグルグル回わることも可能になっています。はたして、高速道路を周回走行した場合、料金はどのように計算するのでしょうか。首都高速などの都市高速とあわせ、その高速道路の周回走行の料金計算方法を見ていきます。
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高速道路周回走行はNEXCO3社は実走行距離
周回走行できる高速道路としてまず思いつくのが、新東名高速・東名高速が並行する静岡県区間でしょう。両路線の間は新東名高速の支線で連絡。そのため、静岡IC→三ヶ日JCT→浜松いなさJCT→新清水JCT→清水JCT→静岡ICのように高速道路を周回走行して戻ってくることが可能です。
それでは、この高速道路の周回走行に加えて燒津ICまで走行した場合、通行料金は静岡IC~燒津ICの1区間分で済むのでしょうか? 実は、NEXCO3社の高速道路の周回走行の料金については実走行距離に基づき計算・徴収するルールになっているのです。静岡→燒津ICの場合、通行料金は5920円にもなってしまいます。
なお、高速道路の周回走行などバレないのでは?と考えるのは、ことETC利用では危険。場所は非公開ですが高速道路の本線上に「フリーフローアンテナ」と呼ばれるETC設備があり、周回走行をしっかりチェックしているためです。逆に、高速道路の周回走行は現金利用ならバレないともいえますが、ルール違反にあたります。
高速道路周回走行は都市高速は追加料金なし
都市高速の場合、周回走行が可能なのは首都高速・名古屋高速・阪神高速・福岡高速の4社になります。このうち、名古屋高速と福岡高速については入口で定額料金を払う仕組みなので、環状線を何周走っても同じ料金になります。
一方、首都高速と阪神高速についてはETC限定で距離制が採用されているため、NEXCO3社同様に周回走行分の高速料金が必要にも思えます。ところが、この両社についても実は料金規則に周回走行の規定がなく、何周走っても最短経路分で済んでしまいます。
この仕組みは、ドライバーにとってメリットが大きいものです。というのも、出口ランプに気づかず行き過ぎた場合、もう周回走行しても高速道路料金が変わらないため。とくに、首都高速は複雑なので、車線変更に失敗して出れないときも慌てて無理せずもう周回走行すると考えておけば運転に余裕も出てきます。