黒カレー（ご飯増量）は、吉野家独自の濃厚で深みのある味わいが特徴のカレーメニューの大容量バージョンです。一食あたりの糖質量は約100g程度と多く、その大部分は増量された白米から摂取されますが、カレールーにも糖質が含まれているため、総糖質量は比較的高めになっています。

カレーは日本人の国民食とも言われるほど親しまれている料理で、特に「黒カレー」は、コク深い本格的な味わいが特徴です。カレーの歴史は明治時代にまでさかのぼり、当初は軍隊食として取り入れられましたが、現在では家庭料理から外食まで幅広く普及しています。栄養学的には、カレーに含まれるスパイスの中には、血糖値の上昇を緩やかにする効果が報告されているものもあります。特にターメリックに含まれるクルクミンやシナモンの成分は、インスリンの働きを助ける効果があるとされています。また、カレーに含まれる香辛料には抗酸化作用があり、体内の炎症を抑制する効果も期待できます。一方で、カレールーには小麦粉やでんぷんなどの糖質が含まれており、また甘みを出すための砂糖も使用されているため、糖質量は比較的高めになります。さらに「ご飯増量」により、総糖質量は一般的な食事の上限に近い量となります。黒カレー（ご飯増量）を食べる際は、野菜サラダなどを先に摂ることで、食物繊維による糖質の吸収速度を緩やかにする効果が期待できます。このメニューは、活動量の多い方や成長期の若者に適したメニューと言えます。一般的な成人であれば、食後に適度な運動を取り入れることで、摂取したエネルギーを効率的に消費することが望ましいでしょう。カレーは翌日さらに味がなじんで美味しくなることから、半分は持ち帰って次の食事に分けることも、一度に摂取する糖質量を減らす良い方法です。特に糖尿病予備群や糖質制限を行っている方は、通常盛りを選択するか、ご飯の量を調整することをおすすめします。