肉だく牛魯珈カレー(ご飯増量)は、吉野家独自のまろやかな辛さとコクが特徴の魯珈(ろか)カレーに通常より多くの牛肉を加え、さらにご飯の量も増量した大容量メニューです。一食あたりの糖質量は約105g程度と多く、その大部分は増量された白米から摂取されますが、カレールーにも糖質が含まれているため、総糖質量は比較的高めになっています。

「肉だく」と「ご飯増量」を組み合わせたこのメニューは、非常に高いエネルギー価を持つ、まさに「ガッツリ系」の食事と言えるでしょう。日本の外食文化における「カスタマイズ」の典型例とも言えます。栄養学的には、牛肉に含まれる良質なタンパク質と脂質は、血糖値の上昇を緩やかにする効果がありますが、増量された白米の量に対しては効果が限定的です。一方で、カレールーには小麦粉やでんぷんなどの糖質が含まれており、また甘みを出すための砂糖も使用されているため、糖質量は比較的高めになります。さらに「ご飯増量」により、総糖質量は一般的な食事の上限を超える量となる可能性があります。肉だく牛魯珈カレー(ご飯増量)を食べる際は、野菜サラダなどを先に摂ることで、食物繊維による糖質の吸収速度を緩やかにする効果が期待できますが、この量の糖質に対しては効果が限定的です。このメニューは、マラソンや長時間の激しいスポーツの前後、あるいは肉体労働者など極めて高いエネルギー消費がある特別な状況での摂取が理想的です。一般の方は、「肉だく」オプションは活用しつつも、ご飯は通常盛りや少なめを選択するとよいでしょう。特に糖尿病予備群や糖質制限を行っている方は、このメニューの摂取を避けるか、極めて限定的な状況での摂取にとどめるべきでしょう。また、カレーは翌日さらに味がなじんで美味しくなることから、半分は持ち帰って次の食事に分けることも、一度に摂取する糖質量を減らす良い方法です。