ヤンニョムから揚げ定食(大盛)は、韓国風の甘辛いヤンニョムソースを絡めたから揚げと大量の白米、サラダなどを組み合わせた定食メニューです。一食あたりの糖質量は約110g程度と多く、その大部分は白米から摂取されますが、から揚げの衣やヤンニョムソースにも砂糖などの糖質が含まれているため、総糖質量は比較的高めになっています。

「ヤンニョム」は韓国料理で広く使われる調味料で、にんにく、砂糖、コチュジャンなどを混ぜ合わせた甘辛いソースです。特に「ヤンニョムチキン」は韓国の人気メニューで、日本でも韓国料理ブームとともに広く親しまれるようになりました。栄養学的には、ヤンニョムソースに含まれるコチュジャンや砂糖には糖質が含まれており、大盛のご飯との組み合わせにより、総糖質量は多くなります。辛味成分であるカプサイシンには代謝を促進する効果があり、脂肪燃焼を助ける可能性がありますが、この量の糖質に対しては効果が限定的です。また、ニンニクに含まれるアリシンには血糖値を下げる効果があるという研究報告もありますが、やはり効果は限られます。ヤンニョムから揚げ定食(大盛)を食べる際は、先にサラダや味噌汁などを摂ってから白米やから揚げを食べることで、食物繊維による糖質の吸収速度を緩やかにする効果が期待できます。また、辛さが苦手な方は、ヤンニョムソースの量を調整することで、辛さと糖質量の両方をコントロールすることができます。定食に含まれるサラダなどの副菜は、食物繊維やビタミン、ミネラルを補給でき、より栄養バランスの良い食事となりますが、大盛のご飯の量に対しては効果が限定的です。このメニューは、活動量の多い方や成長期の若者に適したメニューと言えます。一般的な成人であれば、食後に適度な運動を取り入れることで、摂取したエネルギーを効率的に消費することが望ましいでしょう。