ねぎ塩から揚げ丼(大盛)は、さっぱりとしたねぎ塩だれをかけたから揚げと大量のご飯が組み合わされた大容量メニューです。一食あたりの糖質量は約110g程度と非常に多く、その大部分は白米から摂取されますが、から揚げの衣にも小麦粉やでんぷんが使用されているため、総糖質量は一般的な食事の推奨量を大幅に超えています。

「ねぎ塩」という味付けは、中華料理の影響を受けて日本で発展した調理法で、素材の旨みを引き立てるシンプルな味わいが特徴です。塩味ベースの調味料は甘辛いタレよりも糖質が少ないという利点がありますが、大盛のご飯との組み合わせにより、総糖質量は非常に多くなります。栄養学的には、ねぎに含まれる硫化アリル化合物には血糖値の上昇を抑制する効果があるという研究も報告されていますが、この量の糖質に対しては効果が限定的です。一方、から揚げの衣に含まれる糖質は油で揚げられているため消化吸収が早く、血糖値の上昇につながりやすい特徴があります。ねぎ塩から揚げ丼(大盛)を食べる際は、野菜サラダや味噌汁などを先に摂ることで、食物繊維による糖質の吸収速度を緩やかにする工夫をするとよいでしょう。また、ねぎを残さず食べることで食物繊維も摂取でき、腸内環境の改善にも寄与します。このメニューは、特に激しい運動前後や肉体労働後など、エネルギー消費量が多い特別な状況での摂取が理想的です。デスクワーク中心の生活を送る一般の方は、並盛や「ご飯少なめ」を選択するか、食後に30分以上の有酸素運動を行うなど、エネルギー消費を意識した生活スタイルを心がけることが重要です。ねぎの辛味成分は新陳代謝を促進する効果もありますが、この量の糖質摂取に対しては効果が限られます。