ご飯（並盛）は、吉野家の定食や単品として提供される白米のメニューです。一食あたりの糖質量は約55g程度と多く、その全てが米に含まれるでんぷんに由来しています。糖質制限中の方にとっては、摂取量に最も注意が必要な食品の一つと言えるでしょう。

日本の食文化において「米」は主食として最も重要な位置を占めており、縄文時代後期から弥生時代にかけて稲作が広まって以来、日本人の食生活の中心となってきました。「白米」は玄米から糠と胚芽を取り除いた精白米で、明治時代以降に広く普及しました。栄養学的には、白米は炭水化物（でんぷん）が主成分であり、エネルギー源として重要な役割を果たしています。一方で、精白過程でビタミンやミネラル、食物繊維の多くが失われるため、栄養価は玄米よりも低くなります。白米のでんぷんは消化吸収が早く、血糖値を急上昇させやすい特徴があります。ご飯（並盛）は、糖質制限中の方にとっては最も注意すべきメニューの一つです。特に厳格な糖質制限を行っている方は、ご飯を抜くか、大幅に減らす必要があります。具体的な工夫としては、「ご飯少なめ」でオーダーする、定食や丼物ではなく牛皿（YY0036）や豚皿（YY0041）など、肉料理のみを注文する、または牛皿ファミリーパック（YY0039）を注文して家庭で低糖質の主食と組み合わせるなどの方法があります。また、ご飯を食べる際は、先に食物繊維が豊富なサラダや、タンパク質が豊富な肉や魚を摂ってから食べることで、糖質の吸収速度を緩やかにする効果が期待できます。特に、肉や魚などのタンパク質と脂質を多く含む料理と一緒に摂ることで、血糖値の上昇を抑制する効果があります。外食時の糖質摂取量をコントロールするためには、主食の選択と量が最も重要な要素となります。