から揚げ黒カレー(ご飯増量)は、吉野家独自の濃厚な黒カレーにサクサクのから揚げを加え、さらにご飯の量も増量した大容量メニューです。一食あたりの糖質量は約110g程度と多く、その大部分は増量された白米から摂取されますが、カレールーやから揚げの衣にも糖質が含まれているため、総糖質量は比較的高めになっています。

カレーと唐揚げという二つの国民食を組み合わせ、さらにご飯を増量したこのメニューは、高いエネルギー価を持つ、満足感抜群の食事と言えるでしょう。栄養学的には、から揚げに含まれる鶏肉の良質なタンパク質は、筋肉の合成や修復に役立ちますが、増量された白米の量に対しては効果が限定的です。また、カレーに含まれるスパイスの中には、血糖値の上昇を緩やかにする効果が報告されているものもありますが、この量の糖質に対しては効果が限られます。一方で、カレールーには小麦粉やでんぷんなどの糖質が含まれており、また甘みを出すための砂糖も使用されています。さらに、から揚げの衣にも小麦粉やでんぷんが使用されているため、総糖質量は高めになります。から揚げ黒カレー(ご飯増量)を食べる際は、野菜サラダなどを先に摂ることで、食物繊維による糖質の吸収速度を緩やかにする効果が期待できますが、この量の糖質に対しては効果が限定的です。このメニューは、活動量の多い方や成長期の若者に適したメニューと言えます。一般的な成人であれば、ご飯増量ではなく通常盛りを選択するか、食後に適度な運動を取り入れることで、摂取したエネルギーを効率的に消費することが望ましいでしょう。特に糖尿病予備群や糖質制限を行っている方は、このメニューの摂取を避けるか、極めて限定的な状況での摂取にとどめるべきでしょう。また、カレーは翌日さらに味がなじんで美味しくなることから、半分は持ち帰って次の食事に分けることも、一度に摂取する糖質量を減らす良い方法です。