から揚げ定食(並盛)は、サクサクとしたから揚げと白米、サラダなどを組み合わせた定食メニューです。一食あたりの糖質量は約70g程度で、その大部分は白米から摂取されますが、から揚げの衣にも小麦粉やでんぷんが使用されているため、糖質量はやや高めになっています。

から揚げの起源は諸説ありますが、中国から伝わった調理法が日本で独自の発展を遂げたという説が有力です。特に昭和40年代以降、家庭料理としても広く普及し、現在では国民食とも言える存在となりました。栄養学的には、から揚げの衣に含まれる糖質は油で揚げられているため消化吸収が早く、血糖値の上昇につながりやすい特徴があります。一方、鶏肉自体は良質なタンパク質源であり、特に胸肉は低脂肪・高タンパクで、ダイエット食としても優れています。から揚げ定食(並盛)を食べる際は、先にサラダや味噌汁などを摂ってから白米やから揚げを食べることで、食物繊維による糖質の吸収速度を緩やかにする効果が期待できます。また、白米の量を半分程度に減らすか、「ご飯少なめ」でオーダーすることで、糖質摂取量をさらに抑えることもできます。定食に含まれるサラダの食物繊維は腸内環境を整え、糖質の吸収を緩やかにする助けとなります。丼ものと比較すると、定食は副菜が付くため栄養バランスが取りやすいという利点があります。特に野菜不足が気になる方は、丼ものよりも定食を選ぶことで、自然と野菜摂取量を増やすことができます。から揚げの衣を一部残すことで糖質摂取量を抑えることも可能ですが、油の摂取量も同時に抑えられるため、健康面では有効な方法と言えるでしょう。活動量の多い方や成長期の若者に適したメニューと言えますが、デスクワーク中心の方は「ご飯少なめ」でオーダーすることをおすすめします。