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医療費が過去最多!半分以上を高齢者が占有

厚生労働省の発表によると、2011年度に使われた医療費は前年度より3.1%多い38兆5850億円で、5年連続で増えて過去最多を更新しました。1人あたりの額も30万1900円と、初めて30万円を超えています。日本の医療費が速いペースで膨らんでいることを示しており、医療の公定価格である診療報酬の見直し論議にも影響を与えそうです。



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発表されたのは「国民医療費」。公的な医療保険が使われた費用の総額に当たるもの。全体の5割弱が保険料、4割弱が税金、残り1割余りが患者負担でまかなわれています。

この数年間は2~3%程度ずつ増え続けており、2011年度も同じ傾向となりました。診療の種類別では、一般の医科が全体の72%を占め、そのうち半分以上は入院医療の分となります。調剤薬局は約17%、歯科は約7%です。

医療費を押し上げるおもな要因は「医療技術の進歩」と「高齢化」。高度な検査機器や治療方法が普及すると医療の質がよくなる一方、医療機関に支払われる診療報酬が高いためコストも上がるのです。

また、人は年を重ねると、病気やけがをしやすくなるもの。2011年度は、65歳未満だと1人あたりの医療費は年間17万4800円にとどまるのに対し、65歳以上は4倍超の72万900円です。年齢別では、65歳以上の医療費が21兆4497億円で全体の55.6%を占有。75歳以上に限ると13兆1226億円で34.0%だった。

医療費の伸びは財政の悪化にもつながっており、財務省は2014年4月の診療報酬改定で、全体を引き下げたい考えです。一方、医療界などは「GDP比で見た医療費は先進国の中では高くない」などと牽制しています。政府が改定率を決める2013年末に向け、激しい議論が予想されています。

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