「耐性菌」で中耳炎が重症化する子どもが急増！
誰でも一度は「中耳炎」にかかったことがあるのではないでしょうか？ この中耳炎の「耐性菌」が問題になっています。
中耳炎とは、鼓膜の中にウイルスや細菌が入って痛みや熱が出る病気。3歳までに8割以上の子どもがかかるとのデータもあります。ところが現在、薬が効かない「耐性菌」が問題になっているのです。
ひと昔前までは中耳炎の治療といえば、すぐに抗生剤が出されていました。しかし、多用されたことでペニシリン系などの治療薬が効きにくい菌が増えています。抵抗力が弱い0歳や1歳から保育園に通う子が増え、子ども同士で移し合ってことが耐性菌が広がった原因です。
こうした影響で、重症化する子どもも増えています。とある病院では、急性中耳炎が重症化して入院が必要になった子どもは、1990年代は年間数十人でした。しかし、2000年代に入ると400人を超したといいます。
このため、日本耳科学会なども指針で「安易に抗生剤に頼らず、軽症なら3日間様子を見るべきだ」と定めました。薬を使わなくても治るケースがあるので、病院で薬をもらえなくても心配はあまり必要ありません。
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