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話題の「巻繊汁」は健康的な精進料理⁉

9月11日放送の『TOKIOカケル』で「巻繊汁」の読み方が出題されて話題です。意外にも、誰にもなじみのある「けんちん汁」がその読み方。この「けんちん汁」、じつは「豚汁」とも微妙に違う精進料理なのはご存じですか?



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「けんちん汁」も「豚汁」も、どちらも多種の野菜を使った味噌汁。けんちん汁は醤油で味を調えたすまし汁の地方もありますが、いずれにしても混同されがちです。

「けんちん汁」と「豚汁」の大きな違いは、けんちん汁に使う具材は一度油で炒めている…ということです。大根、にんじん、ゴボウ、里芋、蒟蒻、豆腐を胡麻油で炒め、出汁を加えて煮込み、最後に味噌で味付けし、しょうがやねぎの薬味を添えます。風味もよく、汁ものとしてだけでなく主菜にもなりえるという点で、広く好まれています。

この「けんちん汁」は、じつはもともと精進料理。だしも昆布としいたけから取り、豚肉なども加えられませんでした。精進料理の特徴は、野菜・豆類など、植物性の食材を調理して食べること。旬の野菜をバランスよく多くの種類を使うことで、栄養面でも健康管理面でも効果的です。

建長寺の修行僧が作っていたため、「建長汁」がなまって「けんちん汁」になったといわれる説や、普茶料理(ふちゃりょうり)の野菜や乾物の煮物や餡かけ「巻繊(けんちん)」がアレンジされてけんちん汁になった説などがあります。建長寺のあるのが神奈川県鎌倉市のため、「けんちん汁」は神奈川県の郷土料理として紹介されました。

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