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脳卒中検査が2時間から10分に大幅短縮!

脳卒中など脳血管障害の状態を調べる「陽電子放射断層撮影(PET)」による検査を約10分で行える診断システムを、大阪府吹田市の国立循環器病研究センター研究所が開発しました。



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脳のPET検査では、放射性酸素で印を付けた複数の種類のガスを吸入してもらいながら、脳の血流量や酸素消費量、酸素摂取率を調べており、約2時間かかっていたもの。血管が詰まるなどの病変を早期に見つけ、予防につなげることが期待されます。

通常は3種のガス(酸素、二酸化炭素、一酸化炭素)を別々に吸入してもらいますが酸素と二酸化炭素吸入の撮影のみで局所血液量以外の3種類の計算画像を作成するソフトウェアを開発。容体が不安定で、長時間の検査が難しい患者でも受けやすくなります。

PET(Positron Emission Tomography)は、特殊な放射性同位元素を用いた検査で、体の働きや組織の性質を調べるための非常にすぐれた画像診断法です。とくにがんの検査によく用いられており、脳では認知症の検査でも注目されています。

脳血管障害では、放射性の酸素を含むガスPETが脳の血流や代謝のゴールドスタンダードとなる検査法として知られていますが、臨床現場で広く用いられているわけではなく、限られた施設での研究目的の使用がほとんどでした。

これはサイクロトロンを設置し、検査中に同時に運転するなどの作業が必要で、撮影に時間がかかるうえに検査前の準備から検査後の画像処理まで多くの人手と手間を要することが原因です。そこで検査自体の簡便・迅速化が長年、望まれていました。

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