高カロリーでも太らない「メタボ遺伝子」を発見!
肥満や内臓脂肪がたまるなどのメタボリック症候群の進行に関わる遺伝子を、京都府立医科大学のグループが新たに見つけました。生活習慣病のリスクを高めるメタボの予防につながるとみられています。高カロリーでも太らないメタボ遺伝子の詳細を見てみましょう。
メタボ予防薬に道を拓くと期待される
グループは血管新生を抑えるタンパク質「ARIA」を見つけており、ARIAが脂肪組織の血管内皮で活性化していることから、肥満との関係を調べたものです。このARIAを作る遺伝子を働かなくしたマウスを人為的に作り、脂肪分の多い食事を与え、14週間後に通常のマウスと比較しました。
その結果、通常のマウスは脂肪が12.2gあったのに対し、遺伝子操作したマウスは4.4gと3分の1程度になったほか、体重の増加も抑えられたのです。通常食でも、通常のマウスに比べ体内でインスリンがよく働いており、血糖値が上がり過ぎることがありませんでした。
研究グループによれば「ARIA」が働かないと、脂肪組織で新しい血管が作られやすくなるため、脂肪が燃焼しやすくなるのではないかと説明。この遺伝子を働きにくくする物質を見つけられれば、メタボの予防薬に道を拓くと期待されます。また、「心筋梗塞などの血管障害が起こっても、血管新生を促して血流を改善する効果が期待できる」とも話しています。
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