働く女性のための食生活ガイドブックが登場
東京労災病院勤労者予防医療センターは、約3千人の調査をもとに解説した小冊子「働く女性のための食生活ガイドブック」が発行しました。制作スタッフは、各地の労災病院に併設する勤労者予防医療センターの管理栄養士たちです。
調査でわかったのは「働く女性にお菓子は欠かせない」ということ。半数以上がほぼ毎日か週4~5回食べています。しかし食事とのバランスを考えると、1日200kcalまでにしたいところ。分量としてはもなか1個程度が適量です。デスクワーク中心、運動不足の人は100lkcalまでがおすすめ。クッキーやビスケットで2枚程度が目安になります。
食生活で知りたい情報に、半数の女性が「疲れをとる」を挙げていました。メタボや高コレステロールなど、将来生活習慣病につながる問題を抱える人は比較的少なく、漠然とした不調を感じながら働いている人が多いようです。
疲れをとるには、食事を抜かずに栄養バランスを整えるのが基本。ただし、とくにビタミンB1が不足すると、糖質からのエネルギー生成がうまくいかず、疲労物質の乳酸がたまりやすくなります。
ビタミンB1が豊富な食品のひとつが「豚肉」。ニンニク、タマネギなど香りの強い野菜と一緒に食べると、吸収がよくなります。
1日に350gが目安とされる野菜の重要性はよく知られているようです。「食生活で気をつけていること」の筆頭も「野菜を食べる・増やす」でした。ただ、よく食べる野菜メニューで多いのは「サラダ」。
とはいえ、生野菜はかさの割に重量は少なめ。スープや温野菜なら、もっとたくさん食べられます。休日など時間のある時にまとめてゆでて冷蔵庫に入れておくと、簡単にあえ物や付け合わせができるでしょう。