食事版「トクホ」でランチやお弁当に健康マークが付く?
健康に長生きするための食事の基準づくりに、厚生労働省が乗り出します。栄養素やカロリーから、おすすめの食事のモデルを示し、基準を満たせば、店で販売される弁当や定食などに「健康」マークをつける仕組みを作るとか。「トクホ(特定保健用食品)」の食事版で、糖尿病などがある人の重症化予防などにも役立てていく想定です。
健康的な食事を認証する仕組み作り
これは政府が決める成長戦略の「健康寿命延伸産業の育成」の一環。科学的根拠によって、健康な食事の基準を作り、外食などの食事の質を保証していきます。
厚労省は近く検討会を立ち上げ、1年ほどかけて基準を作る予定。メンバーには医師のほか、レシピ本や食堂が人気を集める「タニタ」の管理栄養士、ローソンや給食大手シダックスの幹部らも加わります。
1日にとるエネルギーや栄養素の目安は国が定めているが、食事の外食化や欧米化が進む中で、どのような食品の組み合わせが生活習慣病の予防や健康作りに役立つか、食事ごとの目安はありません。一人暮らしの人が増え、宅配弁当や外食の需要が増すなか、健康の基本となる食事の質を担保するルールを求める声が上がっていました。
検討会では、1回の食事に野菜を何g、魚や肉などのたんぱく質を何gとるとよいのか、わかりやすく具体的な基準を作っていく想定。「トクホ」の仕組みを参考に国が何らかの形で、健康的な食事を認証する仕組み作りを目指します。
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