UVカットの効果は1cm四方あたり2mgが塗るべし
UVカット効果をうたうさまざまな化粧品があふれています。「SPF30」や「PA++」などの表示がある商品を見たことがあるでしょう。はたして、これらはUVカットの何を表しているのでしょう? じつはSPFやPAの表示は、紫外線防止効果を表す日本化粧品工業連合会の自主基準です。
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数値が大きいほどUVカット効果
SPFは、赤く炎症をおこす日焼けの防止効果の指数。「Sun Protection Factor」の略になります。SPFはシミやソバカス、皮膚ガンの原因となる紫外線B波をカットする力。数値が大きいほど効果が高く、「50」を明らかに上回るUVカット効果なら「50+」で表します。
PAは「Protection Grade of UVA」の略。肌を黒くする紫外線A波(UVA)を防ぐUVカット効果を表しています。
そして、日本化粧品工業連合会は2015年「+・++・+++」の3段階だったPAの値に最高ランク「++++」を設けました。東洋人は肌が黒くなりやすく、とくに美白意識が高い日本ではPAへの関心が高いためといいます。
UVカット効果を得るための必要量
SSPFやPAの表示の指数は、10人以上の肌に1センチ四方あたり2mgの割合で製品を塗って検証。塗らない肌に比べて何倍の紫外線量で日焼けするかの平均値で割り出したものです。
つまり、表示どおりのUVカット効果を得るために必要な量は、同じ割合の量が必要ということ。1センチ四方あたり2mgの割合で塗るようにしましょう。
なお、UVカット化粧品に含まれる成分は紫外線散乱剤と吸収剤。散乱剤は紫外線を乱反射させ、吸収剤は取り込んで熱に変えるものです。以前は構造が不安定な素材もあった吸収剤ですが、最近の技術進歩で安定的に配合しやすくなりました。化粧水やファンデーションなどにも配合され、UVカット商品の幅が広がっています。