有効成分である酸化エチレンの微生物に対する殺菌作用は,酵素系核酸のalkylationによるもので,核酸のcarboxyl基,amino基,sulfhydryl基,hydroxyl基などと反応して微生物を不活性化又は死滅させると一般的に考えられている殺菌消毒剤です。
効能・効果
医療器具,器材,衛生材料及び寝具,衣類の滅菌・消毒
用法・用量
被滅菌物を収納した気密な構造の滅菌装置の中を排気した後,本品を気化充てんして被滅菌物を滅菌消毒する。
被滅菌物の材質,形状,又は,細菌の種類,付着の度合いに応じて,温度,湿度,滅菌時間及び本品の使用量を調節する。
被滅菌物の材質,形状,又は,細菌の種類,付着の度合いに応じて,温度,湿度,滅菌時間及び本品の使用量を調節する。
成分分量
酸化エチレン: 20%
使用上の注意
その他の注意
1.重要な基本的な注意
(1)ポリ塩化ビニール製で放射線滅菌したものについては,本品による再滅菌をしない。
(2)被滅菌物中の残留酸化エチレンによる障害をさけるため,滅菌終了後はエアレーション等によりガスの置換を十分に行う。
(3)酸化エチレンの吸入あるいは曝露により頭痛,吐き気,呼吸困難,チアノーゼ,肺浮腫などの急性障害及び体重減少,強い疲労感,筋力低下などの慢性障害を起こすことがあるので注意する。
(4)蒸気や乾熱滅菌法が出来ないものに限ってガス滅菌法を使用する。
2.その他の注意
(1)急性毒性
高濃度の酸化エチレンは粘膜を刺激し,中枢神経系の機能を低下させる。また急性中毒の遅発症状としては吐き気,下痢,肺浮腫,麻ひ,けいれん等を起こし,死に至ることもある。
(2)慢性毒性
1)10ppm,33ppm及び100ppmの酸化エチレンをFischer344系ラットに吸入させ,骨髄細胞の染色体異常の誘発と酸化エチレンの慢性毒性作用を検査し,奇形学的作用は認められなかったが,100ppmの濃度で1腹当りの胎仔数の減少と妊娠期間の延長に統計学的有意性が認められたとの報告がある。
2)Hogstedtらは733人の酸化エチレンの暴露を受けた人の疫学調査を行った結果広範囲で継続的な低濃度の酸化エチレン暴露により悪性腫瘍になる危険が増えていると警告している。
(3)突然変異誘発性
1)種々の原核細胞(バクテリア)系や真核細胞系(動物や高等植物)による結果は,酸化エチレンが突然変異を起こすことを示している。
2)マウスの骨髄細胞や精巣細胞の染色体の突然変異を誘発することを示した報告がなされている。
(4)発がん性
酸化エチレンは人に対して発がん性の疑いのある物質であり,以下のような評価を受けている。
・日本産業衛生学会 第1群(人に対して発がん性のある物質)
・ACGIH(米国産業衛生監督官会議) A2(人に対して発がん性が疑われる物質)
・IARC(国際ガン研究機関) グループ1(人に対して発がん性がある物質)
1.重要な基本的な注意
(1)ポリ塩化ビニール製で放射線滅菌したものについては,本品による再滅菌をしない。
(2)被滅菌物中の残留酸化エチレンによる障害をさけるため,滅菌終了後はエアレーション等によりガスの置換を十分に行う。
(3)酸化エチレンの吸入あるいは曝露により頭痛,吐き気,呼吸困難,チアノーゼ,肺浮腫などの急性障害及び体重減少,強い疲労感,筋力低下などの慢性障害を起こすことがあるので注意する。
(4)蒸気や乾熱滅菌法が出来ないものに限ってガス滅菌法を使用する。
2.その他の注意
(1)急性毒性
高濃度の酸化エチレンは粘膜を刺激し,中枢神経系の機能を低下させる。また急性中毒の遅発症状としては吐き気,下痢,肺浮腫,麻ひ,けいれん等を起こし,死に至ることもある。
(2)慢性毒性
1)10ppm,33ppm及び100ppmの酸化エチレンをFischer344系ラットに吸入させ,骨髄細胞の染色体異常の誘発と酸化エチレンの慢性毒性作用を検査し,奇形学的作用は認められなかったが,100ppmの濃度で1腹当りの胎仔数の減少と妊娠期間の延長に統計学的有意性が認められたとの報告がある。
2)Hogstedtらは733人の酸化エチレンの暴露を受けた人の疫学調査を行った結果広範囲で継続的な低濃度の酸化エチレン暴露により悪性腫瘍になる危険が増えていると警告している。
(3)突然変異誘発性
1)種々の原核細胞(バクテリア)系や真核細胞系(動物や高等植物)による結果は,酸化エチレンが突然変異を起こすことを示している。
2)マウスの骨髄細胞や精巣細胞の染色体の突然変異を誘発することを示した報告がなされている。
(4)発がん性
酸化エチレンは人に対して発がん性の疑いのある物質であり,以下のような評価を受けている。
・日本産業衛生学会 第1群(人に対して発がん性のある物質)
・ACGIH(米国産業衛生監督官会議) A2(人に対して発がん性が疑われる物質)
・IARC(国際ガン研究機関) グループ1(人に対して発がん性がある物質)