ニンニクは大腸がんの予防効果がある！
全国の名医たちに緊急アンケートを実施。「医学的に本当に効果のある食品は？」の質問に対して、「ニンニク」に医学的な効果が認められていることが明らかになったのです。とくにニンニクは「大腸がんの予防」に効果があるという報告がされています。8月13日放送の『みんなの家庭の医学』では「本当にカラダに効く食べ物が判明！名医が認めた医食同源スペシャル」で取り上げられていました。
目次
大腸がんの予防に効果があるという研究結果
予防医学/皮膚科/呼吸器内科の名医たちが太鼓判を押した「ニンニク」です。ニンニクといえば、テレビや雑誌で「滋養強壮」「疲労回復」「夏バテ防止」など、さまざまな健康効果が話題にされてきました。
それでは、医学的に本当に効果があるといえるのはどのようなものでしょうか？ 予防医学の名医・松尾恵太郎先生が明かしてくれたのは「じつはがん予防に効果があるという報告がされています」ということです。
アメリカ国立がん研究所が大腸がん発症率と食品の関係についての調査を実施。55～69歳の女性、およそ4万人を対象に5年間の追跡調査を行った結果、ニンニクを週1回以上食べる人は大腸がん発症リスクが32％も減少していました。食道がんなどさまざまな報告があるなかで、とくに「大腸がんの予防」に役立つという研究結果が出ているのです。
大腸ポリープが悪性化して大腸がんになる
現在、日本人の死因の第1位が「がん」、第2位が「心疾患」で第3位が「肺炎」です。そして、厚生労働省の調べによると「大腸がん」は、死亡者数の多いがんのなかで、男性では「肺がん」「胃がん」に続いて第3位、女性では2位と3位の「肺がん」「胃がん」を抑えて第1位。近年、亡くなる方が急増しているがんなのです。
そもそも「大腸がん」は、何が原因でできるかはまだ解明されていません。わかっていることは、おもに加齢やストレス、喫煙などの生活習慣によってできる「大腸ポリープ」という良性の腫瘍に関すること。じつは、この良性の大腸ポリープが突如、何らかの原因で悪性化して「大腸がん」になってしまうことがあるのです。
大腸ポリープは、40～70歳代の日本人の5～6人に1人の割合で見つかります。そして、2個以上ある人はない人と比べて、なんと7倍も大腸がんになりやすいのです。
ニンニク農家の人は大腸ポリープが少ない
じつは日ごろからニンニクをよく食べている人は、大腸がんもなく健康的です。実際に、毎日のようにニンニクを食べているニンニク農家の人の大腸を医学的に調査。50～60代のニンニク農家さん10人に大腸ポリープがあるかどうかも調べました。
検査の結果、見つかった大腸ポリープの数はわずか2個。ちなみに、50～60代の日本人10人あたりの大腸ポリープ数は平均7個です。日ごろからニンニクをよく食べる人は、明らかに健康な大腸を持っていたのでした。
内視鏡検査で大腸がんの死亡率が下がる
内視鏡を使った大腸がんの検査を受けた人は、受けなかった人より大腸がんによる死亡率が約7割低かったという調査結果が、アメリカのハーバード大の研究員らによって発表されました。大腸全体を診る内視鏡検査の効果を示すまとまったデータはこれまでありませんでした。
研究グループは、アメリカに住む医療職約89,000千人を対象に調査を実施。1988年から2008年にかけて大腸内視鏡検査を受けたかどうかを質問した上でその後を2012年まで追ったものです。
この間に474人が大腸がんで死亡していました。年齢などの要因を加味して分析すると、検査を受けた人たちは受けなかった人たちより死亡率が68％低いことが判明。直腸やS状結腸といった肛門に近い側の「遠位大腸」に限ると、死亡率は82％も低かったのです。
日本人の大腸がんによる死亡者数は、女性はがんの部位別で第1位、男性は第3位。国内の大腸がん検診は、便に血液が混じっていないかどうかを調べる検査が公費で実施されています。内視鏡検査については人間ドックなどで自費で受けられるのが現状です。
ただ、大腸内視鏡検査はリスクもあります。一般のがん検診として導入することはまだ勧められないレベルですが、効果を示す重要な証拠が加わった形。態勢の整った専門施設で受けることは大いに推奨されるべきでしょう。
■8月13日放送『みんなの家庭の医学』
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ニンニクをよく食べる人は大腸が健康的！
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