熟成ニンニクはがん予防効果が10倍アップ
熟成させるとニンニクのがん予防に効果のある「S-アリルシステイン」が増えるといいます。それでは、実際に熟成させたニンニクでその含有量は増えているのでしょうか? なんと熟成のさせ方によっては10倍以上も増えていたのです。8月13日放送『みんなの家庭の医学』の「本当にカラダに効く食べ物が判明!名医が認めた医食同源スペシャル」で特集していました。
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熟成ニンニクはS-アリルシステインが増加
ふだんからニンニクをよく食べることで健康的な大腸を持つ人たちは、たしかにニンニク調味料を活用していました。このニンニク調味料では本当に「S-アリルシステイン」が増えているのでしょうか?
そこで、青森県の食品分析センターで「S-アリルシステイン」の含有量を調査しました。「生ニンニク」では1gあたり「S-アリルシステイン」は30μgという含有量。これを基準値とします。
3年漬け込んだ「ニンニクの酢漬け」は、生ニンニクの「3.8倍」に増えていました。1年間漬けた「ニンニク醤油漬け」は「10.5倍」、3年間漬けた「ニンニク酒」においては、脅威の「11.5倍」という数値。たしかに熟成されたニンニクは「S-アリルシステイン」が増えます。
ニンニク塩麹なら一晩で2.7倍になった
ニンニク農家さんは、ニンニクをたくさん食べていることに加え、熟成されたニンニクを食べることで、「S-アリルシステイン」を効率よく摂取していたのです。だからこそ、大腸が健康だったわけです。
じつは「S-アリルシステイン」をたった一晩で簡単に増やす方法があります。管理栄養士の高橋徳江先生と家庭料理研究家の奥薗壽子さんが考案したものです。
それは、ニンニクを「みじん切り」したものを「電子レンジで加熱」して、それを「塩麹」に混ぜて一晩寝かせたもの。いわば「ニンニク塩麹」と呼ぶべきもの。普通のニンニクと比べて「S-アリルシステイン」が、なんと2.7倍にもなるのです。
【ニンニク塩麹の作り方】
■材料
- ニンニク1玉
- 塩麹50g
■作り方
- 皮をむいたニンニクを5mm程度にみじん切り
- ラップをかけて電子レンジ500Wで20秒
- ニンニク臭がほのかに香る程度に温める
- ニンニクと塩麹を密閉袋でしっかり混ぜる
- 日のあたらない場所で室温で一晩寝かせる
ただし、この「ニンニク塩麹」は塩麹に塩分が含まれているため、あまり使いすぎると塩分の摂り過ぎになるので要注意です。
■8月13日放送『みんなの家庭の医学』
【本当にカラダに効く食べ物が判明!名医が認めた医食同源スペシャル】
ニンニクは大腸がんの予防効果がある!
ニンニク特有の成分がNK細胞を活性化する
ニンニクをよく食べる人は大腸が健康的!
がん予防できるニンニク摂取量はどれくらい?
がん予防効果2.7倍のニンニク塩麹レシピ3品
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