「笑い」がNK細胞を活性化してがんを予防！
免疫力アップにすぐできることは、楽しいことを見たり考えたりして「笑う」ことです。笑うだけで免疫力が上がるとは…と思うかもしれませんが、笑いがさまざまな医学的効果をもたらすことは、明らかにされています。
お笑いやコメディなどを見て大笑いしたあとには「ナチュラルキラー（NK）細胞」の働きが大幅に活性化します。NK細胞は、ウイルスに感染した細胞やがん細胞を攻撃する免疫の最前線で活躍する細胞です。
ある実験では、熱烈なプロ野球ファンにそれぞれが応援しているチームの応援に、スタジアムまで出かけてもらいました。すると、出かける前からすでにNK細胞の活性が高めになったのです。試合終了後には勝ったチームのファンはもちろん、負けたチームのファンもNK細胞が活性化しました。「楽しいことに取り組む」「好きなことに熱中する」ことが、免疫力を高めるという結果が出たのです。
最近の研究では、若くて健康な人の体にも1日3,000個とも5,000個ともいわれるがん細胞が発生しています。これらのがん細胞や体内に侵入するウイルスなど、体に悪影響を及ぼす物質を退治しているのが、リンパ球の一種であるNK細胞なのです。
こうして、私たちが笑うとNK細胞が活性化して免疫力が高まり、がん細胞やウイルスなどの病気の元を次々と攻撃してくれるというわけです。逆に、悲しみやストレスなどマイナスの情報を受け取ると、NK細胞の働きは鈍くなり免疫力もパワーダウンしてしまいます。
